見出し画像

アイスブレイクに困ってる人は落語を見るといいと思います

今では年間100件くらいの登壇をしている私ですが、小さい頃は人前で話すのが大の苦手でした。

どうやって人前でたくさん話せるようになったのかと言えば、自分なりに勉強したのです。勉強と言っても、いわゆるプレゼンテーション講座みたいなのには言ったことがなく、もっぱらYoutubeを見てました。

プレゼンテーション練習につかうのは落語です。

落語の「まくら」は今風に言えばアイスブレイク

落語というと江戸時代の登場人物が出てきて、なんかふざけたやりとりがある笑い話。くらいの認識の方もいるかもしれません。

落語はふざけた話をする本題の前に「まくら」と呼ばれる小話が入ります。

例えば、
有名な「寿限無」の話しをするのであれば「まくら」では名前の話しをすることが多いです。

子どもに寿限無寿限無・・・というもの凄く長い名前をつける話しなので、「まくら」でも落語家自身が自分の名前の由来などを話すわけです。

本題の前に少し関連した話をして場を和ませるというのは、今風にいえばアイスブレイクですね。

まくらが面白い落語はYoutubeでも人気

まくらが面白いことで有名な落語家もいます。個人的な好みもありますが、Youtubeでも多くの噺があがっているのは「立川志の輔」と「柳家喬太郎」の2人でしょうか。

志の輔は試してガッテンとペヤングのCMに出ている人と言えばわかる方も多いと思います。ただのタレントではなくて、落語も面白いのです。まくらのおすすめは「タイムトラブル」です。

柳家喬太郎のまくらは「まくらが本編」と言われるくらいで、まくらがやたらと長いです。でも、面白いです。本来の演目名は「時そば」なのに、この人がやるとまくらの「コロッケそば」の方が有名になってしまうくらい。

落語のまくらが参考になるポイント

どちらも、まくら自体がおもしろいのもありますが、話しの構成やプレゼンテーションの仕方という点でも参考になる点は多いです。

・本題に関連する話題に自然な流れで話す

・まくらは自分の経験や思い出話っぽく話す

・適度に聴衆に投げかけをおこなって一体感を演出する

特に「聴衆への投げ掛けのタイミング」は落語のまくらがかなり参考になります。

柳家喬太郎なら「みんなで蕎麦食いに行きますか!落語なんか聞いてる場合じゃないでしょ!」なんて言っちゃいます。

立川志の輔は「え?そんなことホントにあると思ってたんですか?あるわけないじゃないですか。」なんて、あたかも本当のことかのような話をしたあとに落としてきます。


スティーブジョブズとかの凄い人のプレゼンを見るのも参考になるとおもいますが、たまには落語を見て参考にしてみるのもありだと思います。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?