見出し画像

OJTを成功させるカギはOJT担当以外からのサポート

私が代表を務める株式会社カイラボでは、ここ数年、OJT担当者向けの研修案件が増えています。
OJTについてご相談いただく際によく聞くのが、

「現場でのOJTがうまく機能していない」
「OJTのやり方は担当者のスキルややり方にゆだねてしまっている」

という言葉。


OJTを成功させるためには、現場に丸投げするのではなくOJT担当者へのサポートを行うとともに、OJT担当者以外の先輩社員の関わり方が非常に重要です。

OJT担当と新人の間には相性の良し悪しがあって当然

世の中には、OJT担当にすると新人をつぶしてしまうブラックな先輩もいる一方、OJT担当についた先輩社員をことごとくギブアップさせるブラック新入社員もいます。

また、過去にはOJT担当として数多くの新人を育て人望もあった人が、今年の新入社員には手を焼いているとか、ウマが合わなくて苦戦しているケースもあります。

人間ですから相性の合う、合わないはあって当然です。

相性が合わない人もいるという前提でOJTを運用する


OJTを成功させるカギの一つは、「相性が合わない人はいる」という前提でのOJT運用です。
もしかしたらOJT担当と新入社員は合わないかもしれない。そんなときにどう対応すればいいのかを事前にシミュレーションしておくことです。

相性が合わないからと育成をあきらめてはいけない

また、相性が合わないからといって育成を諦めるわけにはいきません。そこで、普段からOJT担当の方以外も新入社員に関わる職場の方は新入社員に対してフィードバックをしておくことが重要です。

日報にちょっとしたコメントを残す、フィードバックはメーリングリストで送るという方法が比較的導入しやすいでしょう。
この時の注意点は、職場のメンバーでフィードバックの観点と判断基準を合わせておくことです。フィードバックの観点と判断基準が人によって違っているとフィードバックを受ける側は混乱してしまいます。

OJT担当者へのサポートも大切

OJT担当以外の方や人事の方はOJT担当者の方へのサポートをおこなってあげてください。多くのOJT担当者は不安を抱えています。

「自分にOJT担当が務まるのか?」
「最近の若い人と価値観が合うのだろうか?」
「パワハラと言われたらどうしよう」


想像以上にプレッシャーを感じているのがOJT担当者です。中にはOJT担当者だからと一人で抱えすぎでSOSがうまく出せない人もいます。

新入社員に対しても、OJT担当者に対しても、OJT担当者以外の方々の関わり方がOJTがうまくいくかどうかの大きなポイントです。

カイラボでは毎週水曜日にメルマガを発行しています

こちらの記事はカイラボのメルマガVol.321(2019年8月14日発行)のコラムの内容を一部編集したものです。
カイラボでは毎週水曜日にメルマガを発行しています。早期離職対策などのコラムの他、セミナー情報などもお伝えしています。
メルマガ登録はこちらから!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?