Kaguya Planet × SFG マイクロノベルバトル「カレーVSラーメン」に送ったものです
今年は色々あって「あとから思い出したい一年」になった気がするので、ここにまとめておきたいと思います。そもそも「吉田棒一」と名乗り始めてから十年、ドレスコーズマガジン『愛系の人類』連載開始から五年という節目の一年であり「何かイベントっぽいことがやりたい」と一月から考えていたのに何も思いつかず、まごまごしているうちにこうして十二月も終わりかけている始末。しかし振り返ると様々な良い出来事に恵まれ、結果的に記念すべき一年になったとも思う。時系列にまとめていきたい。 ----- 第
■第1回NIIKEI文学賞ライトノベル部門大賞『アッぽりけ』 ■第1回NIIKEI文学賞エッセイ部門佳作『山山』 ■幻冬舎WEB連載『私と本棚』 ■anon press『俺太郎』 ■ffeen pub『チャンピオンシップ』 ■CALL magazine『モノリスと不良』
第1回NIIKEI文学賞で受賞を逃した方のエッセイです。
BFC5一次通過
スクールレポート 【2024年度ミシガン州立デトロイトヶ丘高等学校新入生内申書一覧】 ◾️マイケル・ドメスト テキサス州立エルパソヶ丘中学校、卒業。同校生徒会長。父親は警察署長。母親は教員。 ◾️ジョン・ジョルトコーラ イリノイ州立シカゴヶ丘中学校、卒業。同校在籍時、文化祭のカレーに毒物混入させたことで退学処分となった。取り調べでは「毒クソうめえ」「乳クソでけえ」しか発言せず。 ◾️ビリー・ファイヤーボンバー カリフォルニア州立ロサンゼルスヶ丘中学校、卒業。身長と体重
最高のやり きっかけは同窓会であった。白取弓子の「夫のやり方は凄い。あんなやり方されたら他のやり方じゃ満足できない」という発言に中嶋ミノルが反応したのが全ての始まりだった。 「お前の旦那がどんなやつだか知らねえけどな、うちの嫁さんのやり方に比べたら全然大したことないと思うぜ」 座敷にはビールの空き瓶が転がり、水割り用の氷はすっかり溶けてしまっている。酔ったミノルの顔面は脂ぎって、髪の薄くなった額に蛍光灯が映り込んでいた。 弓子はミノルを睨みながら、着ていたニットの裾を
BFC4「予選優秀作品」に選ばれました。
社長室 社長「ちょっといいかね」 人事「なんだクソ虫」 社長「ウチで働けるなら給料いらないって子がいたから採用したんだけど給料払わなくていいよね？」 人事「いいわけねえだろクソバカが、何考えてんだおめえは毎度毎度」 社長「でも本人がいらないって言ってるから」 人事「労働基準法知らねえのかボケナス今すぐ会社たたんで経営やめろ、告訴されたら誰が対応すると思ってんだダボハゼが」 社長「でもコストを下げるためなら何でもやらないと」 人事「どこまで下衆なんだこのボンクラは、人件費は最
空がこんなに青いとは。気球にのってどこまでも。切手のないおくりもの。モルダウ。と書かれた黒板に黒い革靴が飛んできた。パァン！ とものすごい音がして、佐野はチョークを持っていた手で頭を覆った。 「んなもんロージアに決まってんだろ！」 教室の前に躍り出た久保島が佐野を睨みつけながら言った。学ランの背中には「SLAVE」の刺繍がある。LUNA SEAのファンクラブの名前である。 「よく考えろよ、このアマ。高校生活に三回しかねえ合唱コンクールでダセえ曲歌ってらんねえんだよ！」
さあ始まりました、大会だ、まずはチョンボッコからだ、最初に仕掛けたのはチョンボッコだ、チョンボッコから行った、さあチョンボッコだ、長い、長い棒だ、とても長い、速い、ものすごい速度だ、長くなるまでが速い、途轍もない速さだ、得意の速い展開だ、さあチョンボッコ長くなっていく、とても長い、ものすごい長さだ、先の方が見えない、先の方がみるみる見えなくなっていく、チョンボッコの先が見えない、先の方が見えない、どうなっている、先はどうなっているのか、さあチョンボッコどんどん長くなっていく、
