代謝と循環。(2020年5月2日(土))

引きこもるのがうれしいのは、たぶん私だけじゃないと思うのです。

今の私は人と話をしたくなくなっているし、人に反応することに疲れているし、SNSも見なきゃよかったと思うことが多い。

とにかく自分の「内(テリトリーと言っていい)」の半径をぐっと小さくすることで、過反応を抑えたい。

池田清彦さんの本を通じて学んだ、カール・ポパーによる世界の分類フレーム
「世界1」:物それ自体の世界、単純に言えば自然
「世界2」:意識あるいは主観的経験の世界
「世界3」:言明それ自体の世界、単純に言えば表現(の総体)
を私も使うなら、

今は自分の世界に対する解釈力(想像力とか思いやり)を、自分自身の「世界2」に全力で振り向けたい。

…今の自分が思っていることってなんだろう、自分はどこにエネルギーを向けていけばいいだろうと考えてみた結果、こうしたことを思ったのでした。

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私はこれまで、「いかに他人の世界2に応えるか」に基軸を置いて生きてきて、それはそれなりにいろんなスキルを育んできたと思っているのですが、

このやり方を基軸にしていると、自分(「内」、命)を守るための閉鎖的なシステム(代謝・循環)で動くべきエネルギーが、外に拡散する一方になるじゃないかと、ようやく気づいたのです。

なぜなら、他人もまた自分を守るべく閉鎖的なシステムを運用している存在であって、一義的に、私にエネルギー源をサプライするために生きているわけではないから。よっぽど余裕があって、かつ私とタイミング(時間と場所の待ち合わせ)が合う人でない限り、私にエネルギーを向けてはくれない。

そう考えると、私のエネルギー源は、私自身にしか供給し得ない場面のほうが、圧倒的に多いのです。

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