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そもそも論。(2020年2月21日(金))

「○○さんは、その方が「なんで」そんなことをしているのか、そして、その方がどの取り組みについて「成果を上げたと認識されているのか」ということには、関心がないのね…」

というのは、昨日私が、若い人の企画提案をひととおり聞いた後で発した言葉。

その若い人は、相手がそれを「どんな手順」でやったのか、そればかりをひたすら聞き出そうとしていたのですが、

今朝の私は、そのことを思い出しながら、労働時間の割に「成果」をあまりあげられない人のあり方にも思いを馳せていました。

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『TEAM OF TEAMS』には、「教育」と「訓練」の違いについての言及があったのですが、私はその部分を踏まえ、

「教育」とは世界を構成するシステムの全体(各要素の相互依存関係)を理解すること、「訓練」とは、その教育内容を踏まえながら、個別具体のケースに対応していくことと理解しています。

一方「成果」とは、「そもそも何がしたかったんだっけ」ということを見失うことなく、それを達成すること。方法や手順といった「手段」に固執してしまうと、「成果」は上がりにくくなるのです(「そもそも」を見失ってしまうから)。

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昨日の彼の話を思い出しながら、彼やその他の人たちは、「訓練」に没頭し、訓練さえ積めば、その先に「成果」が得られると思っているのだろうなと思ったのです。それは実は「成果」の上がりにくい、いばらだらけの道で、必要なのは「成果とは何か」についての「教育」機会なのではないかと…

人生を折り返した私が為すべきは、「成果とは何か」についての「教育」機会を育むことかもしれないと思ったのです。

#エッセイ #好き #日記 #memento