いろんな技をしなやかに。(2020年4月28日(火))

「したたか」という言葉に対して、私はこれまで全くいいイメージを持っていなかったのですが、

池田清彦さんの本を読み、改めて「生物」について学び直す日々から一夜明けた今朝、「生き延びたいのであれば、したたか成分を忌み嫌うことなく、きちんと自分の中に発現させていかなければ!」と強く思ったのです。

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他の人はもっと圧倒的に、「自分に余裕があるときだけ」他人と関わるという「したたか」と言えることをちゃんとして、「相手との適切な距離」をきちんととって「自分」という内側を守っているのに、

私はなぜかしら、「距離を置くことは、相手を寂しがらせることだ」と思ってしまって…まあ、言い換えれば、「他人に依存」しているというか、「他人なのに自分の内側と勘違いしてしまう」誤作動を起こしてしまっていたわけです。

「始めたことは続けなければ」という思い込みもそう。やったほうがいいことをぱっとやれる仕組みを整えておくことが本質であって、「継続」はその本質を妨げない範囲内で駆使する「道具」に過ぎない。そんなふうにきちんと思える「したたかさ」がないと、幸せにはあれないよなぁと思ったのです。

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と、ここまでは部屋にこもって丸三日を経た後の朝の、家の中でおやつをむしゃむしゃ食べながら思ったこと。

そのあと、久しぶりに化粧をして新しいネイルをささっと塗って出勤し、職場に行く前に海の見える公園を(人がいないことを確認して)訪れたのですが、美しい景色を見るだけで、心のありようが全く違ってくるものだなぁということを、今度はしみじみと思っています。

「美しさ」も「継続」も「したたかさ」も、いろんな技を学び、駆使して、しなやかに生き延びようと思います。

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