旅に出たくなった。(2020年5月26日(火))
「世界が対人関係一色になるとしんどくなるのよ」。テーブルに向かい合わせに座ったダナが言う。
「対物関係の充実って、すっごく大事なの。緑や水や空気を感じてよろこぶこと。人間以外の生物に触れること。対人関係だけだとなぜかしらエネルギーを取られっぱなしになりやすいのだけど、自然にエネルギーを向けてあげると、ちょっとおまけ付きで返ってくるの。今から試してみなさい、オススメよ」。
ひとりになりたいと思うことはよくある。でもそれは実は正確な表現ではなくて、正しくは「対物関係を充実させたい」ということだったのだなと、得心した。
「対物」という視点が自分にできたとたん、窓の外の日差しを暖かく感じた。