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『竜とそばかすの姫』を観てきたよ

先日朝イチで『竜とそばかすの姫』をこっそり観てきました。
幸いなことに映画館が本当に近くにあり、夏休みのラジオ体操みたいな時間の上映にひとりでささっと行けるので、たすかる……

寄り道なし! だけを考えて行って帰ってきたらパンフレットを買い忘れてしまい、予習もゼロ(※)なので、ひとまず自分のために箇条書きプラス感想未満程度にメモ。
(※キャラデザにディズニーのお仕事されたことがある方が携わってることだけは事前に知っていました)

(※これより先、ネタバレあり※)
(※予習も復習もしてないので、オフィシャルで回答既出のものがあったらごめんなさい)














ざっくり列挙

・細田監督、クジラ好きなのかな〜……
CGが美しすぎて逆にあっさりに見えるバグ
・当たり前だか歌がうめえ〜!!!
話の要素が多い……!!
・女子の閉塞感のリアルさよ
・男子のキャラデザがいつもながら“ガチ”だよ
・男子はファンタジーなのに女子の描写が妙にリアルなのよ(もっかい言う)(なぜ)
これはオマージュ、わたしでもわかるぞ……!
なんかいい感じにまとまっておりますが
・京都橘高校!!ガチだ!!!(エンドロール)
・宮野さんどちらにいらっしゃいました?(エンドロール)(メインキャラじゃない時スッと馴染むのマジですごいな……)




CGが美しすぎて逆にあっさりに見えるバグ

『サマーウォーズ』の仮想空間「OZ」は色合いもポップでアバターでのコミカルなエピソード展開も多かったから良くも悪くも(?)ファンタジーというイメージを当時持ったけれど、今回の仮想空間「U」はわりと色合いやデザインもそうなんだけど、何よりベルを筆頭にアバターのCGが滑らかすぎて……!
世界感はファンタジーなんだけど仮想空間のライブステージとかベルの衣装の感じとか、妙にリアルだから思ったほど「うお〜!!すげぇ〜!!」って感じにならないバグが(※個人の感想です)
SNSとかVTuberとか、現代が色々と追いついてきて、あの頃より「実在しそう」感が強まったのも一因かもしれない……なんというか、流行り物のアプリを「最近はこんなものが流行ってるのね〜」って眺めてる気持ちに近かった(己の加齢が原因か……?)
いや、ほんと凄いんだよ……!!!本当に!!!!!


これはオマージュ、わたしでもわかるぞ……!

キャラデザと“Bell(Belle)”の時点でアタリをつけとくべきだったなと今なら思うけれど、お城のシーンは観てて心配になる程ディズニー版の『美女と野獣』でびっくりしちゃった。
わたしはディズニーが大好きなので超にやにやしちゃったよ。ダンスシーンもさることながら、荒廃したお城で竜と出会うまでのシーンががもうそれで……!!直前のAIたちによるお城までの案内のシーンが急に平面背景ぽくなるのもなんかディズニーアニメーション、もといファンタジーへのリスペクトかなあ……なんて都合よく思ったり。その後城が燃やされたのはびびったけど。でもディズニー版でも松明持ってお城に乗り込むもんね。
思い返せばキャラデザもモロそうだったけど、竜も作中での英語表記“Beast”でしたね。もはやなぜ竜にした?(語感?)


話の要素が多い……!!

「U」はもうひとつの世界―――だけれども語るにはもちろんリアル(鈴のバックグラウンド、父親との気まずさ、忍くんとの思い出、ガールズトークたち)が必要不可欠で、確かに作品には全部欲しいエピソードなのだけど、こう、てんこ盛り感&駆け足感(後述)がやや否めないな〜と個人的には……
本編もう30分長くても良かった。全エピソード詳しく聞きた〜〜い!気になる!(まあでも日常ってそんなオチとかないもんだよね)


なんだかいい感じにまとまっておりますが

このお話、たしかに鈴(ベル)の心の成長?が軸だとは思うんですが、なんかまるっと収まり大団円エンドみたいになっていたけれど、竜の正体がわかってからの展開が全部なんというか……あの、あれで大丈夫……?

竜の正体がずっと「誰も助けてくれない」って苦しんでいた被害者である14歳の彼だとわかって、わかったのに、たとえ直接会いに来たことが心に響いたとしてもあれだけ暴力的なシーン(言動)を遠くから、それこそ大人まで見ておきながら「立ち向かってみるよ」って“被害者”に言わせて終わりなのってさすがにあんまりでは……と思ってしまった……
そもそもあんなシーンを見ておいて、同級生は仕方ないとして、あんな大人(成人男性)がいるところ女子高生がひとり着の身着のままで東京まで向かうのを大人たちが送り出している時点で正直ちょっと、いやかなり「???」だし。
確かに通報もしてたし、終わりじゃないのかもしれないけれど、語られない以上はわからんじゃないですか。

ほかにも「U」での竜のその後とか、リアルでの鈴の暮らしとか(田舎で目立つって色々あると思うので……)、ペギースーの出番あれだけ?とか、スポンサーが続々と抜けていった自警団たちのその後とか、心配だったり気になるところはたくさんあるけれど……

あのシーンはあれだけ描いておいて、あとは「ご想像にお任せします」だとただの鈴の成長(物語)の歯車みたいに見えてしまうから、ここだけはたとえ現実的ではない流れだとしても(2人が保護されるとか親が何らかの制裁を受けるとか)、しっかりアフターエピソード描いて欲しかったな〜……。
言い方が適切ではないとは思うけど、あの親の恫喝シーンの描写が下手に丁寧だった分、対応と解決(てか、解決してないですよね)のシーンが雑に感じてしまった。救われたかどうかわからないって、そういう“リアルさ”を描写したい意図があるならそっかー……となるけれど、それにしては割いた時間が少ないなと思うし、何よりあの感じだとそれまで彼らが出会ってきた人たちとさほど変わらんのでは?と思ったり。
本当に本編あともう30分長くても良かったよー!



パンフレット読んだり他の方の感想読んだりしたら己の読み取りの浅さに打ちひしがれそうだけど、とりあえずここまで。
なんか、多分きっと彼女らと同い年くらいの年齢だったら「なんかすげえ〜!!」だったのかもだけど(ちょうど『サマーウォーズ』がそんな世代でした)、良くも悪くも「すっかり大人になっちまったな……」と思いましたとさ。
でもおっきいスクリーンとちょう良い音響でめちゃうまかっこよいお歌が聞けたので、映画館で観られて良かったです。
映画館やっぱり最高だな〜!!
ひとまずおしまい!

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