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リーキーブレイン

前回はリーキーガットシンドロームについて一緒に勉強していきました。リーキーガットシンドロームは腸の炎症によりタイトジャンクションが破壊され、腸の透過性が上昇し、体にとって様々な異物が容易に侵入してきます。


腸から侵入した異物は、ついに体外から体内の血管に入り、血流に乗って全身へと運ばれてしまいます。

この時に、体の免疫機構は過剰に反応し、体の炎症を誘発し、体や心に様々な症状を引き起こしてしまいます。

リーキーブレイン

今回は、もし異物が体に侵入したら脳への影響はあるのか?という事についてです。結果としたら、脳への影響もあります。その事について一緒に勉強していきましょう!!

リーキーブレインの発生機序



炎症物質TNF-αは脳のタイトジャンクションを緩める!

腸から侵入した異物は血流に乗って全身に運ばれてしまいます。

そして、その異物は脳へも向かっていきます。

血液脳関門


脳は生物にとって重要な場所であり、もし脳にダメージが与えらると、生物は致命的な問題が起きてしまいます。

ですので、脳は外部からの外力には頭蓋骨、内部からの異物の侵入を防ぐのに血液脳関門という構造があります。

血液脳関門は主に上皮細胞にあるタイトジャンクションとアストロサイトという構造で脳への侵入を守っています。

ここも選択的に脳に必要な物を入れる機能があり、脳の栄養はグルコースであり、グルコースを運ぶ専用の運び屋がいる位、脳にとって重要な栄養素です。

※この関門は脂溶性の物質は容易に潜る事が出来る事です。もし悪い油ばっかり摂ってて、体には悪いコレステロールしかない場合は脳へのダメージがあるかもしれないです・・・・

リーキーブレイン

炎症物質TNF-αは腸だけでなく、脳のタイトジャンクションをも破壊してしまいます。血液に乗った異物は脳へと侵入し、脳内の免疫であるミクログリアが反応し、脳内で慢性的に炎症を起こすと言われています・・・。



これが認知機能を低下させる原因とも言われています。

それにより、慢性疲労やうつなどを引き起こしたり、ブレインフォグという、いつも脳に霧がかかったような症状が起きたりします。

リーキーブレインの予防法

これは基本的な食生活はリーキーガット同じです。

その事についてはこちらに書いていますので一度読んで見てください。

リーキーの予防法

まずは炎症を抑える事がとっても大事になってきます。

それ以外に認知機能の向上、感覚器の機能向上、運動、呼吸などと総合的に進めていく必要があるかと思います。

まとめ

今回はリーキーブレインについて一緒に勉強していきました。

腸の炎症により、タイトジャンクションが破壊され、異物が体内に侵入してきます。

そして体は異物から身を守ろうと免疫が反応し攻撃をして慢性的に炎症が発生します。そして、さらにタイトジャンクションが破壊されていくと言う悪循環に陥る可能性が高くなります。そして体に侵入した異物は血流に乗り、それは脳へとも向かいます。

慢性炎症によって脳を守る脳血液関門が破壊されているので、異物は脳へも容易に侵入します。

そして、脳の免疫機構であるミクログリアが反応し、脳でも慢性炎症を起こします。

それは、うつやブレインフォグそして慢性疲労などに繋がり全身に影響を及ぼします。

このような流れになるので、リーキーが慢性化すると脳への影響も出始めます。

もしかしたら、中々改善しない痛みや疲労感、そしてイライラなどの心身の症状は体の炎症が起きているからかもしれないです。

まずは体に負担がかかる物や食生活を改善していきましょう。

そして細胞を炎症から守り、細胞が元気になる食生活を心がけましょう。

このブログが皆様の健康管理の参考になっていれば幸いです。

皆様が健康にお過ごしになる事を願っております。

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