やよい子

20代後半の、思考の記録。エッセイもどき/日記など。推しに生かされている。愉快な夫と暮…

やよい子

20代後半の、思考の記録。エッセイもどき/日記など。推しに生かされている。愉快な夫と暮らしています。

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「忘れてもいいよ」の救い

中学2年生の時、部活の先輩が中学校を卒業していく姿をよく覚えている。 中学に入学して初めて出来た先輩という存在。入部当初から可愛がってくれた。卒業生を廊下で見送っていた時、私を見つけた先輩は最後に「忘れないでね」と私に言った。 以来、その先輩とは一度も会っていない。当時は携帯電話を持っていなかったから、連絡先も交換しなかった。今何をしているかも分からないし、街中ですれ違っていてもお互い気付かないだろう。 それでも私はなぜかあの時の「忘れないでね」を、10年以上経った今でも

    • 変わるもんは変わる

      服屋の鏡に映る自分の体格が自覚している以上に変わっていてびっくりしてしまった もういよいよだと周りも言うし、自分も受け入れつつある ここ2週ほどの変化として、やっと終わりと始まりを直視できるようになってきた これから生活は良くも悪くも変わってしまうけど、それはそれ、とどこか肝が座ってきた気がする 曽祖母はクリームソーダが好きだった 曽祖母の家の近くにファミレスがあって、私も小さい頃は一緒にクリームソーダを飲んでいた 今はもう曽祖母も居ないし、曽祖母の家もないし、ファミレス

      • かえる

        夕方から雨が降っていて、窓を開けると涼しい風が入ってくる。 蛙の鳴き声が聞こえる。 時折一斉に鳴き声が止まり、しばらくするとまた一斉に鳴き出す。 祖父が亡くなった。 数時間前に最後の面会として10分だけ病室に入った。 随分前から意識はなくて、起き上がることもなく、もう長く点滴と呼吸器で命を繋がれてきた。 面会中に、しゃっくりのような呼吸があって、看護師さんに聞いてみたら、無呼吸から呼吸が戻る時の現象という。 「呼吸をお休みする時間が長くなってきている」「とても頑張っていらっ

        • くたくたの白菜

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        「忘れてもいいよ」の救い

          駆け込み定食

          駆け込み定食

          優しいせかいの到来をまつ

          優しいせかいの到来をまつ

          息を吸って吐く

          息を吸って吐く

          もやもやに負ける

          もやもやに負ける

          今日の晩御飯

          今日の晩御飯

          錆び付いた頭がうごかない

          錆び付いた頭がうごかない

          ないまぜ

          ないまぜ

          コロナ療養レポート(発症、家族との隔離、必要だったものetc.)

          〇〇さんが具合悪いみたい、という情報が耳に届くより早く、体内にはウイルスが届いていたようだった。 このレポートが誰に届くかは分からないが、届いた人の身体を守ってくれますように。。 体質など 「重症化リスク」に当てはまるものはない。 寝込むほどの風邪はあまり引かない。 ワクチンは4回接種済み。4回目接種からは1ヶ月経っていない。 完全対策…とまでは自信はないが、基本的な手洗い・マスク着用はしている。 風邪をひくと咳が出やすい。 発症まで 職場で「体調が悪い」という声をぽ

          コロナ療養レポート(発症、家族との隔離、必要だったものetc.)

          何も生み出さないということ

          #今日やったこと 、 何も生み出さずにいる日をどうにかする。 療養を言い渡されて、生産に追われる日常から布団へ逃げ込んだ。 合法的に。誰も怒らない。急かさない。肯定する。 この4畳半の隔離部屋は私の温室。 こたつも布団も部屋着も充電器も、ipadも何もかもが私を守る。 価値を生み出さなければ存在価値がない、が当たり前の日常から、暫し離脱することが許された。体調は悪いけれど。 生み出さなくてもいい日々が始まって、私は本当に何も生み出していない。 受容と消費。 ぼんやりとし

          何も生み出さないということ

          善く生きたくない日のこと

          善く生きていなければ、生を許されないような気さえする。 求められるまま正しく在らねばと生きることは 誰かにとっての善であるが 時として私にとっての善ではなく そうしたらその生は一体何なのか? 何のために善であらねばならぬのか、 どうしてどうしてと 回らない頭に閉じ込めて暗闇に手放して もう探したくないのだけれど

          善く生きたくない日のこと

          つかず・はなれず・疲れず

          大人になってから、友達との接し方が分からない。 どうしたら自然に話せるのか、どれくらいの頻度で、どんな連絡を、誘うときの口実は、…? 気を遣いすぎているだけなのか。 みんなライフステージが変わり 就職し、引っ越し、結婚し、出産し、 交わっていたことが嘘のように、お互い遠くに来たように思う。 そして、その遠くで、また別の誰かと交わっている。 あの子を遠くから見ているのは、私だけかもしれない。 あの子もこちらを見ているのではと思いたいけど、遠くてよく見えない。 ちょっと一言連

          つかず・はなれず・疲れず