弥生

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小説や紅茶、コーヒー、おいしいごはん、さまざまな国や地域の文化などなど…新鮮な世界にあれこれ触れることが大好き。

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  • 読書日記

    最近読んだ本のことや、思い入れのある本のことなど

最近の記事

52ヘルツの歌声を

ずっと読みたいと思っていた「52ヘルツのクジラたち」。 ようやく読むことができました。 気になってはいたものの、作品紹介を読むと とても深刻でつらい過去を抱えた人たちの物語だと感じ この本の重みに私が耐えられるかどうか、自信がなかったのです。 でもやっぱり読んでみたくて、手に取ったのでした。 ・・・ 以下、物語の内容に触れておりますので、ご注意ください。 ・・・ 52ヘルツの周波数で鳴くクジラがいるそうです。 その声は、ほかのクジラたちには届かないそうです。 暗い海

    • 「にんじんようちえん」を読んで🥕

      このたび、3月10日にポプラ社さんより発売された「にんじんようちえん」(作/アンニョン・タル 訳/ひこ・田中)のサポーターになることができました!届けていただいたのは実際に発売される絵本よりもずっと小さなプルーフ本。愛らしいサイズの絵本を手にして、心をときめかせながらページを開きました。絵本を読むなんて何年ぶりでしょう! お話の舞台となるのは、ウサギの子たちが大勢通うにんじんようちえん。そこに新しく赤いウサギの子が入園します。この子、はじめはようちえんのことが大嫌いなのです

      • 澄んだ瞳の、くましんし〜「車のいろは空のいろ」を読んで〜

        あまんきみこ、という作者名を見て、懐かしさに心が震えた。 「ちいちゃんのかげおくり」を国語の教科書で読んだ、小学3年生だったころの記憶がぶわっと蘇ったのだ。 晴れた日の校庭で、私も友達と一緒にかげおくりをした。青い空に、白いふたつのかげぼうしが浮かんでは消えた、遠い日の記憶。 今回の読書感想文企画の課題図書のひとつに、あまんきみこさんの書かれた本があった。 「車のいろは空のいろ 白いぼうし」。 読みたい。あのころの夏休みのように感想文を書きたい。 すぐに図書館へ走った。

        • 「うしろむき夕食店」読了!

          冬森灯さんの、うしろむき夕食店を読み終わりました。 以前キリンさんのnoteで連載されていたのを既に読んでいたので、今回は二周目。 書き下ろしのおまけの一皿を楽しみに、 もう一度噛みしめるようにあのあたたかな空間に浸ってきました。 うまくいかないこと、努力しても報われないこと、そういう苦い経験ってこれまでもこれからもきっとたくさんあるけど、 うしろを振り返ってみたら自分にもちゃんと、苦さだけではないあたたかな思い出の断片が必ずある。 そのあたたかな小さなきらめきたちが、明

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