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猫日和 25 猫の名前

猫を家族の一員として迎えて、まずしなくてはならないのは、名前をつけることだ。
シロクロチャーミケトラ、と見た目で決める手抜き命名。プリンコロンの洋菓子系、レノンダヤンマイケル等の有名人の名前借用。その他。

我が家は、というと、初め、子供が、それぞれに付けたい名があった。最後の方は、テキトーになった。
だから9匹の名前に統一性はない。

ぽん太、、、狸みたいな呼び名と思ったが、まぁいいか。お腹を叩くとポンポン言いそうという。身体の特徴が名になった。

ガロア、、、数学好きの長男が、たまたまガロア理論を授業で知り、カッコいい、と付けた。何かよく分からないけれど、まぁ、いいか。
女を巡って決闘を申し込まれ、受けて立って、闘って死んだ、という数学者。呼びにくいだけでなく、他人には意味不明。第一綴りがフランス語で難しい。歴史的有名人の名を借りた部類。

クッキー、、、踏切に落ちていた白猫。当初は、マドレーヌだったか、ミルフィーユだったか。これは、すぐに、まぁいいか、とはならず、声に出して呼ぶと、さすがに気恥ずかしくて皆が口ごもり、二転三転してクッキーに落ち着いた。お菓子の国の出身。

台風の時、うちにやって来た猫は、洋風な風貌から、イワン、と私が付けた。

不思議なことに呼んでいるうちに名前はその個体に馴染んでくる。

ふと、猫ではないが、今流行りのキラキラネームをつけられた人間の子供を思う。嫌だろうな。名前の背後に、親の影が付き纏う。

我が家の末娘「うめ」

見出し画像の白黒猫は、ペンションの接待係長の部下「ちょこ」(ちょこまか走り回るから、だそうだ)。

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