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医者からも普通だと言われるムスメの遍歴①


普通とは、自分のことを自分で問題なく出来るということ

普通にしか見えないムスメには、見えない困難がたくさんあるので、不登校気味になった中学から大学の入学まで、親である私が学校のカウンセラーや担任の先生たちと繋がり、密にやりとりさせてもらって、なんとかハードルを乗り超えてきたのでした。つまり、私が手取り足取りフルでムスメの介護をしてきたようなものです。

ムスメは自分のことやその状況が分からないし、うまく説明できない。しかも時間感覚のない究極の面倒くさがりですから、彼女には通訳のような橋渡し役、プラス尻叩き役が必要でした。とは言え、自分で行きたいと言った大学ですし、困難なことへの対処方法など教えてきていましたから、そろそろ自分一人でやっていくよう話しをしてきました。

睡眠の医者も普通だと言うし(こんなことを言ってる時点で、頼りない訳ですが、詳しい医者の方が少ないので諦めです)何より本人も大丈夫と言うので、大学からは自己責任ということで任せることに決めていました。

大学に発達障害であることを伝えると、カウンセラーやスクールアシストがあるので、必要に応じて使って欲しいと大学側からも案内をもらえたので、まさに手を離す時だと思いました。

それまでは、特性と言えどもどこまで手を貸し、どこから努力して頑張らせるかという見極め問題がずっとついて回っていましたから。

家での彼女の言動を見る限り心配しかありませんでしたが、大学に入ると、学校のカウンセリングやスクールアシストも使わなくて大丈夫と言い、履修登録も難なく済ませ、バイトも始めたりしていたので、モトオと一緒で、外ではなんとかやっていけるタイプの人なのかと見直したりしていたのでした。

普通でいることへの執着

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