【考察】強いのはBLカップリングか?それとも夢作品か?【副業で同人活動】
ここ数年、同人誌でも「夢作品」がとても多く発刊されてきたなと感じます。
説明不要かとは思いますが「夢作品」とは男キャラ×男キャラのBL作品ではなく男キャラ×オリジナル女キャラ(もしくは作者自身)の創作作品のことを言います。
(他の定義もあるかもしれませんが、このnoteではわかりやすくそう定義し話を進めていきます)
10年以上前にも夢作品は見かけたことはありましたが、本という形にはせずにWEB上で発表されていたりブログの中で書かれていました。
また、妙齢の方ならば知っているかもしれませんがガラケー時代に主人公の名前を自由に設定し、小説の中にその名前を自動で入れ込ませて読む「ケータイ夢小説」も流行っていた気がします。
けれども、なぜか女性を受側におく同人誌は以前はほぼ見かけたことがありませんでした。
もちろん私YAYAが知らないだけで、きちんと存在はしていたのかもしれませんが。
この「夢作品」だめな人は本当にだめらしいですね。
夢!だめ!ぜったい!と言う人は、腐女子を長年やってきた人が多いかと思いきや、意外と腐世界新参のフレッシュな人でも苦手だという人は存在します。
苦手な理由はさまざまだとは思います。
そもそも女性が嫌いという極端な人もいますが、それよりも女性キャラを見ると現実を思い出してしまって作品の中に入り込めないという人もいました。
実際、私YAYAも基本は夢作品にはあえて書き手としても読み手としても興味を持ったことはありませんでした。
…はい。そうなんです「基本は」と言ってしまったのは例外が数年前にあったからです。
Aというキャラをとてもとても好きになってしまいました。
もちろんB×AというBLカップリング本も買いあさり、それでは飽き足らず逆のA×Bの本やA×Cの本までも買っていました。
そしてまさかのA×オリジナル女キャラ本にまで手を出してしまい…。
買ってから気がついたんです。
「あ、これ夢本じゃないか」と。
以前までの自分でしたら「うわ~失敗したなぁ表紙買いするんじゃなかった!」と思っていたかもしれないのに、Aに飢えに飢えていた私はその夢本までも…美味しくいただいてしまったわけです。
「なんだ、めちゃくちゃ面白いじゃないか!」と初めて食べる海外の美味な食材を口にした時のような感動がありました。
買ったきっかけは偶然というか、ある種間違えて勢いで買ってしまっただけ。
でも「せっかくなので食わず嫌いせず読んでみよう」となったわけです。
もちろんこれで口に合わなかったら「うわ~やっぱ夢ってだめだわ、今度からは気をつけて買おう」となっていたかもしれません。
今回はたまたま自分に合った良い本が買えただけ、運が良かっただけ、とも言えますが良い出会いであり気付きでもありました。
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私YAYAのようにBLカップリングから夢もうっかり手にとってしまい、そこからその美味しさに目覚めた人も、もしかしたらいるのかもしれません。
そして「こちとら昔からの夢好きなんだよ!!」という古からの猛者もきっと存在しますよね。
そうでなければ、あれだけのケータイ夢小説文化が栄えるわけがないからです。
なぜ過去「夢作品の同人誌」はそこまで売れていなかった(書店などで目にする機会が少なかった)のか、それはよくわかりません。
ただ、繰り返しになりますが夢作品の需要はここ数年で急激に上がってきたと体感しています。
これはpixivでのランキングやブクマの数、夢で活動してる作家さんのフォロワー数や注目度、書店での夢本の売れ行きからそう感じました。
BLカップリングを執筆していて、いまいち反響が少ない・売れないなぁと感じている人は、一度ためしに「夢作品の同人誌」を出してみるのも手かもしれません。
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ただ、これにも注意点があるなと考えています。
①夢にするキャラは世間的にも人気が担保されているキャラであること
②受側の女キャラはあまり過剰な設定を盛り込まないこと
③夢で活動するなら同名でも良いのでツイッターアカウントは分けること
①は、やはりある程度の人気キャラでないと夢でオフ本を作るのはあまりにもギャンブルすぎるということです。
それは「売れない」からです。
BLカップリングよりもやはり夢はニッチな層なのです。
ただファン数の母数が大きければ「夢も読んでみようかな」という人が多数現れても不思議ではありません。
特定ジャンルの中での1番・2番人気くらいのキャラで執筆してみることをオススメします。
②は女キャラをあまりにも個性的にしすぎない方が読みやすいなと感じたからです。
あくまでも読み手が好きなのは男キャラの方です。男キャラのかっこよさ9割を出すつもりで執筆するのが良いでしょう。
BLカップリングでは見ることができない「男キャラの雄な部分」が見られるのが夢作品の良いところです。
オリジナルの女キャラが巨乳でスタイル抜群だったり、才色兼備だったりしてキャラ立ちさせてしまうと「ちくしょー読んでる私はこの女キャラよりあきらかに格下の女だぜ!」といらん気持ちを読み手に抱かせてしまいます。
また逆にゴリラのように強い女にしてしまっても、その女キャラの方がきっと気になりすぎてしまいます(笑)
読んだことはありませんがゴリラのように強い女の夢本…それはそれで人気がでてしまうかもしれませんが(笑)売れるかどうかは賭けですね。
漫画であれば、いっそ読み手を「女キャラ目線」にしてしまい画面に女キャラを登場させないという手法もあります。
これは商業の本などでもよくある方法なので一定の人気があるのだろうと推測できます。
③はできればアカウントを分けたほうがアンチがついてしまった時に対応が楽だからです。
悲しい話ですが、夢を書く/描く人にはアンチがつくという話を聞いたことがあります。
また、ツイッターで同人誌の宣伝をする際にフォロワー全員が夢が大丈夫だとも限らないのでフォローを切られてしまう可能性もあります。
「夢も書いて/描いてみました!興味のある人はこっちのアカウントも見てください」と言葉だけで誘導すればもともと夢が好きな人ならば誘導先もきっと見るでしょう。
pixivはアカウントを分けても分けなくてもどちらでも良いと思います。
もともとはBLカップリングにしか興味のない人でも「ちょっと見てみるか」と興味を持ってくれる場合があるからです。
ツイッターですと自動で絵が前触れなく流れてくるので、嫌なものが意思に反して目に入ることも多いですが、pixivは見る側がクリックしないと詳細までは見れません。
これは大きな違いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
夢作品を出してみるのも、副業で同人活動する上で好転となる場合がきっとあります。興味さえあればチャレンジしてみることをオススメします。
次回は「腐女子はじつは貯金してる人が多い?【オタクしながら貯金をこっそりする方法】」という記事を出させて頂く予定です。
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