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古くても「新しい」。

最新の曲を聴く機会が減り、代わりに昔の曲を聴く機会が増えてきた。

「昔の曲が好きになったのか」と言われると別にそうではない。単純に両者の違いが分からなくなってしまったのだ。


YouTubeやSpotifyで音楽を垂れ流しにしてると、自分の好みにピッタリはまった曲がたまに流れてくる。

「何だこの曲新しい!」と思って調べてみると実は数年前の曲だったり、下手すると10年以上前の曲だったりする。

こういう体験を繰り返すうちに「時系列としての古い」と「自分にとって古い」は別なんだなと思うようになった。

今まで知らなかった事を体験できたなら、それは「新しい」のだと思う。


タピオカブームもまさにそう。

今は第三次タピオカブームと呼ばれてる。年配の人からすればタピオカは「前からあった」存在かもしれないが、今の女子にとってタピオカは「新しい体験」なのだ。


逆に、時系列としてはわりと最近でも旬が過ぎたばかり物の方は古く感じる。

たとえば、解禁してから1ヶ月して飲むボジョレヌーボーは年代物のワインよりも古い気がする。「ちょっと古いは一番古い」という感覚だ。



「流行の最先端」だけを追い求めるのも悪くないけれど、「自分にとっての新しさ」を求めた方が視野が広がる気がする。

平賀さち枝のアルバム「さっちゃん」を聴きながら、そんな事を考えていた。


https://www.amazon.co.jp/さっちゃん-平賀さち枝/dp/B004OYU08K





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