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子供の野球観戦以降左足の痺れ/40代女性

気になるところ

日曜日子供の野球観戦から左足(特に小趾側の踵ー腓腹筋ー膝裏:膝窩)の違和感と痺れた感じ。
当日夜には腰が痛む(動作痛)。


仮説と検証

1)坐骨神経痛の様なお悩みにつき、その原因が腰部神経経路・梨状筋症候群もしくは他の仙腸関節的トラブルなのか仮説と検証を行う。

2)立位・座位にて動作を行い問題点の増強や消失を確認
立位前屈(+)特に腿裏まで引っ張られ前屈深度も少ない。

ちなみに座位だと問題なく動作可能で痺れなどの違和感も無い。

3)両足を曲げて左右に倒し回旋運動を行う、脊柱になるべく圧縮される負荷を除き神経的問題が起こるかどうか?
左に倒すと腰痛(+)痺れは(-)

左外腹斜筋をハンズオン(手技)で緩めて同動作を行うと痛み(-)になる、もともと肩こりも酷く以前から脊柱の伸展制限がある様相。→日頃から亀背故の運動連鎖で腰椎の緩みの位置で動作、ものを持ち上げる身体を起こすなど背部アウター筋への依存度が高い。

3の検証中右外腹斜筋にも同様の問題点を見つけた事からも前述が言える(両側外腹斜筋過緊張は回旋制限・伸展制限を作る)

4)SLR(下肢伸展挙上テスト)(±)
股関節外転・外旋SLR(-)
股関節内転・内旋SLR(+)
梨状筋を緊張させる姿勢でのSLRは問題点の痺れを増強させた→梨状筋自体の硬結を感じ、健側比と明らかに圧痛も多い。

5)仙腸関節ニューテーション(仙骨頷き運動)の為の滑り運動確認
左患側の仙腸靭帯の過緊張と仙骨の前方移動が少なく感じる、少しだけハンズオンを行うと脚の痺れが減少した。     

野球観戦で立位左脚へ体重を掛けて筋緊張なる過負荷、上肢安定化のため左股関節外旋負荷からの梨状筋過緊張。

骨盤後傾から仙骨カウンターニューテーション(逆うなづき)から、靭帯か緊張、腰部は緩みで筋過活動からの今回問題へ移行したと考えました。

コンディショニング

1)胸椎伸展エクササイズ

2)梨状筋ハンズオン

3)足関節背屈促通エクササイズ

4)胸椎ー臀部前屈エクササイズ(座位)

5)股関節内旋エクササイズで梨状筋を進展させる

NRS9→2(痛みの10段階評価)
ホームエクササイズ可能なものは行うようにアドバイス、3日後経過確認を行う。

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