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後頭部の自発痛と職制上のリスク/40代 男性 電気工事士

気になるところ

1)左後頭部の痛み(大後頭神経周辺)、じっとしていても常に痛み
2)腰痛:第5腰椎前方すべり症→仕事で20年程度前に重量物を担いで受傷、専門医から診断を受けて温存療法を行うように指導されたとの事。

以来仕事時にはコルセットが手放せない、普通に立って居るだけで痛みがありじっとして居れない。

今回のお悩みもお仕事他プロファイリングから必要で、カウンセリングから電気工事士をされている事が分かる、現在は管理職にて重量物他担ぐ事も無いが若かりし頃の無茶が尾を引いている。

実は屋外作業と伺う前に理解したのは白目が異常に赤いのと肌の日焼けが凄い事。

屋外作業で真夏は非常に暑い、白目が焼けて赤い(角膜に紫外線を受け続け白目が充血:雪目)

姿勢的にも常に部下が電柱の上で作業をしているのを見守る役目、常に天上を見上げる姿勢で頸椎過伸展と腰椎も同様で痛みを誘発しやすい。

上記の事から仮説と検証を立てる。



仮説と検証


1)熱が患部に入る→左後頭部を中心にアイシング20分→5分辺りから安静痛が軽減する、しかし圧迫痛は強く残り20分終了後も残存(受傷部分)

2)矢状面(横から)姿勢評価
前方頭位ー胸椎後彎(猫背)ー腰椎過前腕(反り腰)ー骨盤後傾ー股関節軽度屈曲ー膝関節軽度屈曲ー足関節背屈制限

3)1の後頭部痛は2の前方頭位から来て姿勢からの受傷と考える、更にカウンセリングにもある様に常に部下の電柱上での作業を見届ける姿勢、ここからも受傷リスクが高まったのだと推測。

4)腰痛は伸展運動の際患部L5(第五腰椎)の前方滑り(伸展)しか確認出来ず、胸椎は後彎のまま伸展ROM(可動域)も極度に少ない、更に動作に対し痛みが先行し不安を煽る。

5)2の姿勢から抗重力伸展活動が出来ていない為に、各部位への余計な過負荷を掛けている事も発痛の原因。



コンディショニング

1)後頭部アイシング20分

2)L5の前方滑りを減少させるために、その上位椎骨伸展ROMを増幅させる→伸展ROM増強し痛みが減少した。→可動域キャパが増えて立位安静時が少しでも楽になると考える。

3)雪目に対し目もアイシング、目から脳へ刺激が入り肌の日焼けから守るため色素沈着を促す作用も起こすので、眼球のストレスを取り去る。

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