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左背中が痛く左へ振り向くと激痛/50代 男性 教育関係
気になるところ
左上背部痛、7日程度前から痛み更に3日前はとても辛く寝違えた感が酷かった。
原因は全く身に覚えがないし、特に肉体労働や同じ姿勢での長時間椅子に座るなど、特定な姿勢を続けた訳でもない。
現在はおちついてはいるものの、左に振りむくと発痛する。
仮説と検証
1)圧痛部位は左上後鋸筋辺りにある
![](https://assets.st-note.com/img/1678928115697-AzCJ8xtx7T.png?width=800)
2)体幹左回旋痛で上後鋸筋から見て棘突起へ付着している部位が引き伸ばされる傾向で発痛条件が揃う。
更に上後鋸筋は(通常作用は呼吸にて第2ー5肋骨で吸気補助)吸気の際には運動連鎖の観点から胸椎伸展するので猫背との関係性がある。
3)姿勢的には亀背(猫背)傾向があり、とくに矢状面(横から)見ると亀背で重心を後方へ引いているカウンターとして腰椎過伸展が大きい故に脊柱のS字カーブがアクション大きく重心異常が起こりやすい。
4)3から腹横筋を抜いて腰を前方へ突き出してその立位姿勢も保っている、COP(足圧中心)が踵方向へ寄っている事も認めた。
コンディショニング
1)上部胸椎の伸展介助(第2-5)を中心に行う→回旋運動が無痛になる
上記から上後鋸筋は吸気(胸椎から見ると伸展)であるのにも関わらず、静止時では前屈猫背固定の姿勢。
それに拮抗するべく、とくに亀背が酷い左側を中心に呼吸時でも過負荷を掛けたのかも知れない。
2)腹圧UPTrにて腰椎の前方吐出姿勢の改善とホームエクササイズ化
備考
NRS7→1に好転(痛みの10段階評価)、これだけ変化があるものか?と驚かれていたが、姿勢のマルアライメントは問題をこうして起こしやすい。
故にその姿勢から解放された際にはこれだけの楽さを感じる、しかしながらこの姿勢も継続的に習慣化されたものであるからやがて加齢する未来に向けて、姿勢を改善する努力をする必要があると言う事です。
痛みはある意味加齢と私は考えます。
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