車に乗ると尾骨が痛む2/40代女性
その後の7日目経過
結果的にご自宅へ戻ると座位姿勢での尾骨痛は元へ戻る、再度仮説と検証を行い前回の見解を一掃して考え直す。
仮説と検証
1)本当に腰椎過前傾なのに仙骨のカウンターニューテーション(仙骨逆頷き)出来るのか?→立位での骨盤前傾位(-)と後傾位(+)を行うも、予想通り後傾がまるっきり出来ない事から可能性から消え前回の仮説は消えた。
2)前回仙結節靭帯のハンズオンで一瞬でも痛みが軽減したが、仙骨のカウンターニューテーション抑止ではない事が帰宅後発痛からわかる(一次要因ではない)。
3)1の骨盤後傾出来ない理由として運動連鎖的に腰椎過前彎がある、これは10代からこの姿勢との事で、お尻後方への突き出し姿勢は重心が前のめり、姿勢維持にヒップストラテジー(股関節戦略:姿勢維持)多用から、ハムストリング+起立筋優位となり、出番が少ない殿筋力と多裂筋の低下にもつながると考え確認→殿筋下部(+)力弱くお尻を固めれない。
4)ちなみに再度確認を行うも、今回の症状的に尻もちなど転倒の既往が要因としてある、再確認を行うも全く身に覚えがない。
コンディショニング
1)骨盤後傾姿勢を随意的に作れるように鏡の前でエクササイズ。
2)1の予備運動として丸虫の様に膝を抱え腰椎を屈曲促通エクササイズ。
3)殿筋筋力UPスタティックな自重負荷トレーニング(負荷60~80% 2レップ)
どうしても1回でドライバー(真の原因)を掴むことは困難、仮説と検証を繰り返し「解」に近づけるのが本当で、良くある症例はこのような繰り返しの結晶だと言える。
故にTVやSNSなので簡単に「方法論」だけ唱えるのはとても危険と感じる、仮説と検証と言うプロセスの中、クライアント様に寄り添うように7日後経過観察を行い共に好転へ向かいたい。
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