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変形性股関節症で専門医に置換術を勧められても怖い10 50代 女性

気になるところ


再来院
昨年12月頭に左股関節置換術を受けられ、以降ご報告のために御来院されました。

その際、右股関節も若干の不安感をうったえられ、鼠径部中央の痛みを言われたので併せて確認をさせて頂く。

尚、専門医にも右股関節の件について受診中で経過観察中との事なので(臼蓋形成不全)特に当院では疼痛ゆえ(左股関節術前)の歩様を改善し、体幹機能の回復を行いたいと考える。



仮説と検証


1)右股関節の鼠径部中央の違和感と疼痛→冒頭でも述べたが左股関節の疼痛回避行動が起因と考え、以下の事を確認する。

2)運動連鎖からの考察
足部からの上向性運動連鎖
側部ー回外 下腿ー外旋 大腿ー外旋 骨盤ー後傾 

骨盤体から上向性運動連鎖
腰椎ー前屈 胸椎ー前屈 脛椎ー下部屈曲 中位から過伸展 頭部ー前方頭位

3)2の運動連鎖の崩れと疼痛回避行動による着座動作の崩れ
疼痛回避行動の運動制御から右側へ荷重し手をベッドや椅子を着きながらの大腿四頭筋の伸展機能を使う立ち上がり動作

問題点として
重心位置の前方移譲が出来ない→多裂筋と腸腰筋の同時収縮を忘れている




コンディショニング


1)潜在的にある臼蓋形成不全の件は別として、着座動作が出来ていない事が判明→動作指導

基本的に進化の過程から考えても、着座→立位→歩行となるので着座が不可能なら、以降の動作は総崩れと考えるので今後その立位や歩行の改善を当院で行う事にした(月1回ペース)

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