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亘lab.の薬膳チャイについて

今年は暖冬だと分かっていたけど作った薬膳チャイのティーバッグ。
チャイというのはかなり人気があるようで、今までの商品の中で2番目に売れています。(1番は生産をお休みしているお粥キット【陽】)
亘lab.の薬膳チャイのどこが「薬膳」なのかというと、

棗と陳皮が入っていること。

ではありません。
そもそも「薬膳」というのは、薬膳ぽい食材や生薬が入っている食べ物のことではないんです。
中医学の理論やそのベースの陰陽五行論に基づいて考えられた食べ物を薬膳と言います。だから、薬膳ぽい食材が入っていても、理論的に破綻していたら薬膳とはよべません。

なので、亘lab.のチャイがどう薬膳なのか、を、記録しておこうと思い立ち、書いております。

まず、チャイの定義みたいなもの。
チャイとは、茶のことです。「茶の木」の葉を使った飲み物を「茶」と言います。これを「tea」と呼ぶ国と「tyai」と呼ぶ国がある感じです。
我々がチャイと聞いて思い浮かべるのは「マサラチャイ」。マサラはスパイスのことなので、直訳するとスパイスティーです。
スパイスというのは食品ですが、力が強いものが多いです。
体を温める力、気を巡らせる力など、薬膳的な力をそれぞれ持っていますが、それが普通の食材より強め。食品と生薬の間みたいなイメージです。
今回の亘lab.のチャイに使っているスパイスは、クローブ、カルダモン。
そこに、生薬(と言っても日本の法律上は食品扱い)の陳皮と棗を合わせてあります。
と、書きましたが、クローブは「丁子」、カルダモンは「草果」という名前の生薬でもあります。なので、分けるのはナンセンスかもしれません。

一般的にはチャイにはシナモンが入っています。というか、シナモンミルクティーの場合があります。でも、シナモンは妊婦さんに使ってもらえないので、やめました。紅茶が入ってるから、そもそもカフェインが気になる妊婦さんは飲めないのですが、1日1杯くらいならと思える方が飲めるようにと思って。

で、どこが薬膳やねんという本題。

まず、クローブは、「腎」という臓の陽気を補う力を持っています。これが足りない人は、下半身や全身が冷えるタイプの冷え性になりやすい。冬になるとてきめんにトイレが近くなったり、逆にトイレの回数が激減してむくみが出たりします。あとは、ぎっくり腰になりやすくなったりも。
そして、カルダモンは「脾」という臓を温めてくれます。いわゆる「おなか」です。なので、お腹が冷えやすい方、下痢しやすいとか、すぐ胃もたれするとか、そういう方におすすめ。
この二つでおなかと下半身をメインに温めるのですが、さらに、この力を体の末端まで届けたい。そこで陳皮の登場です。
陳皮は気の巡りを良くする力を持ちます。気の巡りが良くなれば、体幹のあったかさを末梢まで届けられるのです。
そして、棗は、その甘味で全体を調和する役割を担います。それから、気や血を補う力も期待してます。気が足りなければ陳皮の働きが半減する(巡らせるものが足りないわけですから)し、血が足りなくても冷えるので。
この陳皮と棗の力を、クローブとカルダモンの働きの補助として使っているのが、亘lab.のチャイのキモ。
温めるチャイを作りたいからと言ってただただ温め系スパイスを配合しまくるのではなく、「補助」をするのが薬膳なのです。

こんな配合で、雪の中のキャンプでもちゃんと温まれる、ちゃんと寝られるチャイに仕上がりましたよ。
なので逆に、春夏には飲んで欲しくないので、賞味期限は3月末にしてあります。(本当はもっと持つけど、春になったら飲まないでくださいね、買ってくださった方!)

というわけで、今日は1月23日。チャイはあと1週間ほど販売していますので、よろしければ駆け込み購入、お待ちしています。
販売サイトはこちら!

楽しんでくださってる方々のお声とお写真

よっこさんの憩いの場「_&hyme」

中身。撮り忘れてるので助かります!😅
クッキーはよっこさんの手作りかなー🤤


あっこさんもお写真ありがとうございます!

ねこちゃんかわいい🐈‍⬛

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