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体を流れている大事な3つのもの

君の体には3つの大事なものが流れているんだよ

それは、愛と勇気と情熱だ!

みたいな話ではなくて、「気血津液」のお話です。

週刊少年ジャンプを愛読して早40年ほどになりますので、友情・努力・勝利は常に意識していきたいテーマではあります。そういえば、半年くらい習ってたライティングゼミで初めて合格点もらえたのは、自分が何故ジャンプを読んでしまうのかについて、習ったセオリーを破り捨てて宿題提出30分前に書きなぐった記事だったことを思い出した。それは置いておいて。


気・血・津液

この3つが人体を流れています。血は血液、津液はリンパ液と置き換えられる中医学屋さん、漢方屋さんもいらっしゃって、そう置き換えると何となくわかったような気になってもらえるかなと思っています。しかし。それでも分からないのが「気」。困りましたね。

何故なら置き換えるものがないからです。一から概念を知るしかない。

でも、その方が楽だと思います。置き換えてるのに「イコールじゃない」「かぶってる機能や部分がかなり狭い」などの場合、全く訳が分からなくなるし、気にまつわる話が全て理解できないままになります。

ただ、気の話は長くなるので、先に血の話を。

中医学の血の機能は、科学医療の血液にほぼイコールです。体内を巡って、体の隅々にまで栄養や酸素を供給する血液と、体の隅々まで営養する血。営養するというのは、そのまま読み取ると、体の各部分がそれぞれの営みをできるように養うという事です。つまり、今でいう栄養を届ける。ちいちいぱっぱな末端にごはんをあげるイメージですね。

科学医療の血液はこれに免疫が加わります。これは中医では気の働きになるので、少し違ってくるわけです。


それでは、気の話。ここでは、人体における「気」とは何かについてです。陰陽や五行の話にも「気」は出てきます。人体の気と世界の気を分けて概念をとらえて、後から繋げていく学習の仕方が定番です。しかし、感覚の優れている人はもしかしたら、世界の気を先にちゃんと感じ取ってから人体の気を知れば、もっと分かりやすいのかもしれないとも思います。(でもそれは結果論ですからね)

「人体の気」の最も基本的な働きは、人間の「生命活動エネルギーの素」です。生命活動エネルギーのこと、ではなく、生命活動エネルギーの素。(この表現は実は世界の気と人間の気が一緒だということを表してもいます)

生命活動エネルギーの素である「気」があるから、体を動かし、感情が動き、日々「生活」をします。生命活動。生活。

気が足りなければ元気がないねと言われて生きてきましたよね。本来の「元気」とは、本当に気の元であり、これがなかったら死ですね。「元気がない」というのは結構強い言葉なのです。

気は、これ以外にも機能を持ちます。羅列すると

①生命活動エネルギーの素

②体を温める

③体を守る

④体の中で様々な反応を起こす

⑤あるべきものをあるべき場所にあるようにする

となります。

①は元気のイメージでいいのではないかと思います。②はエネルギーの素なのでそうよね、と思っていただけるといいです。科学医療では冷える人は血行不良とされますが、中医では気の巡りが悪い可能性や気が足りない可能性も考えます。

③。「正気存内、邪不可干」という言葉があります。「正気が体内にしっかりあれば、邪気はその体には干渉できない」つまり、正気によって邪気から守られている状態なら病気にならないという事です。これに関係する2つの気があります。気は実は更に役割や存在箇所によって名前がついていて機能が分かれています。組織だっているんですね!スゴイ。

まず、体の表面で、外からの邪気を払い除ける役割をしている「衛気」。動きも素早く、邪気が来たぞとなればすぐさまそこに駆け付けます。バリア機能みたいなイメージです。このバリア機能は「腠理」という肌表面にあるシステムと連携しています。腠理の場所は毛穴辺りで、ここが開くと体内と体外の行き来が出来ます。汗などで出すべきものは腠理から捨てるわけです。

腠理は全身にあるので、外邪は人体に侵入するために何とかしてここを通りたい。人体側は通らせたくない。でも汗を出したりする時には、腠理の門を開かなくてはならない。なので、衛気たちに腠理付近にいてもらって、開門したら守ってくれるようにしてあります。むしろ、衛気が腠理の開閉をコントロールしています。

それと同時に、どこかの腠理から外邪が侵入したとなれば、すぐさまそこに駆け付ける。かなり仕事量が多そうです。衛気が体を守る時のイメージは、超サイヤ人が体の周りに光を発してるアレです。もしくは、最近のジャンプなら、ブラッククローバーのマナスキンです。(知らん人は読んで)

もう一つ体を守る気「営気」。こちらは少し内側や臓腑などにいて、体の機能が落ちないように守っています。経絡という気の通り道を使って移動していて、その経絡に邪気が入らないようにもしています。ここでも、昔ジャンプを読んでいた人にとっては当たり前の「経絡秘孔」の経絡なわけですが、北斗神拳奥義はこの気の通り道である経絡にある秘められた孔(つまりツボ)を押したり突き破ったりすることで、気の流れを乱し相手を破るというものだったわけです。そして、唯一、北斗神拳を人を癒すことに使いたいと言ったトキ様は今で言う鍼灸師さんみたいなもんですね(そうなのか?

そしてこの働きを高めるのが、呼吸。呼吸、ジャンプと言えば、2020年の今、確実に鬼滅の刃ですね!


とか言ってたら結構長くなってきたので、④⑤と津液はページを改めます。③までと血をまずは。

ご質問などコメントお待ちしております。回答を追加として書かせていただきます。

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