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無意味に意味が生まれて。

「意味ばかりを人は求めるけれど他人から見て無意味な事に人って救われるよね。」

そんな言葉を聞く。
推し活とかって流行ってるよなぁと思う。

全ての人と共有できるわけではないけれど
自分にとって
夢中になれる時間って充実してるよなぁと想像する。

夢中になるって簡単なようでいてなんだか難しい。

意味ばかりを求めてしまう。
この時間が何になるのか。
そんな事ばかりを考える。

頭で全ての事がわかるわけじゃないのに。

もっと心を遊ばせられる術を持ちたい。

だけど
心が動かないって事も心の”本当の事”だと思う。
動く事だけじゃなく立ち止まる事を許していたいなぁと思う。
それを責めないようにしていてほしいなぁと願う。

心が疲れている時って
新しい物を受け入れる力がどうしたって出ない時がある。
何かをしなくちゃと焦ってもそれが出来ない時もある。
そう言う事をちゃんと知っていたい。
そう言う事を自分の中で識る時間だと思っていたい。

そんな事を考えながら
無意味な事をしてみようと思い
何度も読んだ物語を読んだ。

江國香織の「きらきらひかる」

この小説は、その世界に浸ってしまうから個人的に好きな小説。
きっと肌に合うってこういう感覚なのかもしれない。
そう思える小説。
人によってそれは、違うのだろう。
だから自分にとってのそれと出会えた事が嬉しいし、大切にしていたいなぁと思う。

運命ってそういう出会いなのかもしれない。
生きてきた時間がきっと導いていくものだ。

そんな事を考える。

ぱらぱらとめくり
あぁこの表現ってこういう気持ちだったのか。と、新しい気付き。

無意味だと思っていたような時間にふと意味が立ち上がる。

頭で解っている事は、本当に曖昧なものなのかもしれない。

風が便りを運ぶように。
考え続けてきた事の答えは、不意に訪れるものなのかもしれない。

そんな事を考えながら。
ページを捲る。

心に静かな時間が流れていく。
無意味な事に今が生まれて。

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