グラスの中に旅路
ハイボールを飲んでいる。
ディワーズというスコッチウイスキーの。
すっきりとした味わいで飲みやすい。
ただいまライブのリハーサル終わり。
今宵は、バーライブ。
ライブの前には飲んだり飲まなかったり。
いやほとんどの場合は、飲まない。
やっぱり多少なりとも演奏に支障があるから。
でも今日は、ソロライブ。
飲みながら色んな話をして歌を歌いたい。
人の身体って実直だよね。
そんな事を思いながらグラスを傾ける。
考えが柔らかく解けていくよう。
BGMでは、エドシーランのThe A Teamが流れている。美しくて心地よい。
だけどこの曲の歌詞は、とてもとても現実的で儚い。
歌いたい事を歌って美しいメロディーに乗せて世界で聞かれる歌を歌っているエドシーランの凄さに思い馳せながらまたグラスを傾ける。
20代の頃には、30歳までには、売れたいとか、売れなきゃやめるとか、そんな極端な事ばかり考えていた。
けれど
30歳を超えてみると
途端に人生は、長い道になった。
なんだ今が一番若いんだ。
そんな事を思った。
今までやってきた事が自分の道になった。
その道の先に人生は、続いていくのだと思った。
ちゃんとちゃんと続いていく。
雲間から青空が見える瞬間がある事を知っている。
生きてきた事は、そんな事を教えてくれる。
そういうものが自分の道になっていく。
そんな事を思いながら
またまたグラスを傾ける。
お酒を飲むとは
そんな風に旅に出る事だと思う。
もうすぐライブが始まる。
今日は、どんな歌の旅に出ようか。
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