宇宙を漕いでいく。
星が綺麗だ。と、稲穂の匂いがして
上を見上げた瞬間に
星が似合う夜空になってきた。と、頭の中で聴こえてきて。
冬の夜空を想像した。
AM4:30。
半袖じゃ少し肌寒い。
けれど
夜空に見惚れて
自転車を漕いでいく。
田舎道の幸い。
誰もいないので
おぼつかないハンドルさばきでも
問題なく進んでいく。
自転車で、宇宙を漕いでいく。
うそみたいなほんとう。
ねぇ君だったら何を
信じる?
そんな話をして暮らしていたい。
夜に灯りもなく。
星と星を繋げて星座を編むくらいの長い夜があった時代の事を考えてみる。
いつかのプラネタリウムで聴いた。
星座と星座を繋ぐ物語が伝ってきたそのロマンを。
人は本来きっとこういう事を大切にしながら
この星で暮らしてきたんだよなぁ。
そんな事を考える。
そんな風に物語が伝わってきたんだと思う。
こういう事をほんとうの事だと思って生きていたい。
自転車で宇宙を漕ぎ出しながらそんな事を思った夜の話。
最後まで読んでいただきありがとうございます。