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鯛屋お仲さんの人生とは!?

11月14日(日)に開催された、まちなか寺子屋「鯛屋お仲さんの人生とは!?」。舞台となった熱田に建つ本遠寺にて、華房小真師匠の華のある軽やかな歌声で幕を開けました。

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明るく軽快な神戸節は、皆さんと歌うと楽しくてテンポアップしてしまうと笑顔で語る小真師匠。そしてお話は、この歌の始祖である鯛屋お仲さんへと移ります。

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かつて東海道唯一の海路である七里の渡し界隈が、吉原の歓楽街のごとき発展を見せた頃、傾きかけた妓楼を知恵と美声と愛嬌で立て直したお仲とお亀という女性がいました。お仲は歌の技術だけでなく、気っ風の良さと愛される人柄、自己プロデュース能力に長けた人物で、急な雨の日に店の屋号が入った傘を無償でたくさん配って屋号を多くの人に知ってもらう宣伝活動をした等、逸話も多く残っているそうです。

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彼女が船頭歌をアレンジして創った神戸節は、江戸から全国へ広がる空前のヒット曲となりました。優勝者がお仲さんに作詞した歌を歌ってもらえる特典付きの歌会の様な催しなど、ファン参加型の企画も親しまれる要因だったのでしょう、神戸節は現存するだけで500種にもなる歌詞が残るそうです。きっと多くの人の日々の感情の機微を歌に乗せて、お仲さんが歌ってくれた証ですね。

それに習ってお客様方の考えた歌詞を師匠が歌って下さり、皆様嬉しそうにお顔をほころばせていました。
最後は師匠がしっとりと神戸夜咄を歌い上げ、万雷の拍手の中で今期最後のプログラムが幕を閉じました。

師匠は「皆で創った歌だから、神戸節は親しまれ現在まで残る文化になったと思います」と締め括られました。
皆で創り上げたやっとかめ文化祭も、後世まで親しまれ残るものであればと願っています。
最終日に相応しい素晴らしいプログラムでした。

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レポート:近藤加奈子 カメラ:ジェイ

■レポートしたプログラム

■まちなか寺子屋

■やっとかめ文化祭



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