戦後名古屋のまちづくり
まちなか寺子屋「戦後名古屋のまちづくり」は快晴の金山の街が見渡せる都市センタービルにて開催されました。
ともすれば専門的な用語が飛び交う内容を、講師の杉山正大先生は皆様にわかりやすく優しい言葉で語られます。
お話は清洲越しから始まり、碁盤の目町割り、そして戦火に焼かれ大部分が焦土と化した名古屋の街へ。そこから防災や交通、水運に優れた都市計画が始まります。しかし街づくりは官と民の二人三脚、市民の理解と活力が無ければ成し得ません。住み慣れた土地に関わる市民と互いにぶつかりながらも、双方の言い分を取り入れて長い時間をかけて名古屋の街は育まれました。
また、戦後すぐの写真と現在の写真を見ながら名古屋駅周辺の説明が聴けたり、金山の埋蔵文化財から古代の東海道が見えるお話、金山総合駅の生まれた理由、幻の熱田や大曽根の総合駅等、興味深い内容にお客様方も真剣に聴き入っておられました。
最後は近年リニューアルする名古屋駅の開発内容など、未来へ繋がるお話で締めくくられました。
慣れ親しんだ風景が変わるのは寂しいけれど、かつて夜が白むまで官民一緒に夢中になって創られた尾張名所図会の時の様に、官と民が互いに相談し、誰も涙を流さない幸せへ向かう都市計画になって行けばと願っています。
レポート:近藤加奈子、カメラ:土井槙子
■レポートしたプログラム
■まちなか寺子屋
■やっとかめ文化祭