川掃除は楽しい!? −江戸時代の堀川の風景−
2021年やっとかめ文化祭初日。
名古屋城本丸御殿孔雀之間にて、南山大学経済学部林順子さんをお招きして
まちなか寺子屋「川掃除は楽しい?江戸時代の堀川の風景」が開催されました。
川掃除は江戸時代の人々の生活や水運を維持するために各地で行われていました。
江戸前期は沿岸の水路使用者などが川掃除をしていましたが、江戸後期になると、危機から領民を守ってくれた藩主への報恩という名目のボランティアとして、行われるようになりました。
江戸中期になると、大坂で江戸後期に寺社整地用の砂を奉納する「砂持」の風習が延長し、踊り狂って祝祭化するようになりました。
名古屋では、川掃除は祝祭化するようになりました。
衣装を揃え、三味線交じりに囃子を響かせていました。
江戸末期になると、京都賀茂川で川掃除の祝祭化が名古屋と同様に行われた一方、名古屋では家康の堀川建設の報恩として行うように藩から”指示”をするようになるという末路をたどりました。
川掃除という全く考えたことの無いテーマで地域性の違いがあったというのが面白かったです。
現代においても川と地域の関係性を考えるきっかけにもなった寺子屋でした。
レポート:どぅー 写真:近藤加奈子
■レポートしたプログラム
■まちなか寺子屋
■やっとかめ文化祭
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?