見出し画像

独立2ヶ月目、起業

川崎・横浜を中心に消防設備点検・工事を手掛ける会社、長沢防災の吉川です。
以前「独立1ヶ月が経過して」と題して1ヶ月間の出来事をまとめました。

どこまで需要があるかはわかりませんが、今度は独立2ヶ月目の出来事をここに書き記したいと思います。
大きな動きはもちろん「起業」です。

2ヶ月目のスタートは受信機交換から
当社で複数の物件を点検させて頂いているお客様。前回点検で動作不良が確認されたため受信機を交換することに。

まだ前職を辞める前、父の手伝いをする中で受信機交換は経験済みなものの、独立してからは初めての出来事。

建物の規模は大きくなく4回線しかないため、P型2級という受信機を設置します。

既存機器は私より先輩で、昭和60年製造。
30年以上建物を火災から見守ってきた機器に敬意を込めて撤去。どの設備にも言えることだけど、昔の機器って頑丈な作りをしていて非常に重い!
一緒に総合盤も交換。

受信機は大きさが小さく箱を含めてもコンパクトに、総合盤は表示灯の出っ張りが無くなりスマートになりました。
写真はホームページに掲載していますので、ちょっとのぞいていただけると嬉しいです。
【HPリンク先】
自動火災報知設備等更新工事

2020年2月4日、合同会社長沢防災設立
2020年2月4日、横浜市にある法務局へ登記をしに向かう。freeeが提供している「会社設立freee」というサービスを利用し、何もわからない私でも会社設立に向かうことができました。

当社は私の父が個人事業で行ってきたものを法人化することがベースになっています。
そのため事業内容はほぼ踏襲、そこに私の経験値の部分「建物管理」の要素を加えていきたい、というのが先の考え。

届出を出したらその場ではすんなり受理され終了。
2月10日まで問合せがなければ登記完了といわれ、とにかく拍子抜け。

法人化にお金がかかると思い躊躇している方、やり方がわからず諦めている方は「会社設立freee」オススメです。

避難はしご改修工事初体験
横浜市藤が丘の寮で、避難はしごの改修工事を初経験。といっても私はサポート側で、まずはどうやって作業するのかを学ばせていただきました。

避難はしごの改修工事は窓サッシの改修工事と似ていて、既存の避難はしごハッチ部分を残して新しいはしごをかぶせるような工法。

素晴らしいのは、冶具を巧みに使用して1人で作業を進めていってしまうこと。

手順を覚えれば2人工で改修工事自体はできそうだけれど、1人の作業スピード、クオリティに追いつくには経験を積むしかない。
【HPリンク先】
避難器具改修工事他

合同会社長沢防災の初見積(ただ既存お付き合い)
2月6日、登記を出して合同会社長沢防災として初めての見積事案。

神奈川県相模原市の老人ホームの誘導灯、非常灯の不具合箇所の更新工事。今までとやることは変わらないものの、もしかしたら会社として初の工事受注になるかもと思うと気合が入るものです。

名刺を作ってない!
前職の先輩たちと遅くなった新年会。
その場で会社を設立したことを報告。一応社長(本当は代表社員だけど、説明するのが面倒で社長扱い)になったことを伝えると、大出世をお祝いしてもらえた。名刺を作ってなくて配れないのが悔やまれた。

合わせて、「これから社員を増やすとなると、仕事の責任とは違う責任が出てくるから大変だな」という労いとも忠告ともつかないおことばを頂戴した。心に刻もう。

会社を辞めても気をかけて構ってくれる先輩たちには感謝しかない。この人たちに胸を張って会い続けられるよう、努力を惜しまない。

役所行脚
2月10日、この日まで法務局からは何の連絡もなく無事会社登記は完了したということで、今度は税務署、県税事務所、年金事務所をはしご。

まずは法務局へいき会社登記簿、印鑑証明書を発行してもらう。これから税務署、銀行口座開設、クレジットカード作成などで使うので、多めに発行してもらうことにしました。
枚数にもよりますが、各5枚づつ発行してもらうのに5,250円かかります。

次に会社所在地に近い税務署、川崎西税務署へ行き、法人設立届出書その他を提出。

続いて高津年金事務所、健康保険・厚生年金保険新規適用届を提出。私が会社設立を急いだ理由の一つに、厚生年金に加入しておきたかったという点があります。年金はきっと残念な結果になると思いますが、家族を養う間に加入していることで自分に何かあったとき有利になると考えています。

最後に高津県税事務所でも法人設立届出書を提出して終了。県税事務所では県への提出だけでなく、市、税務署への届出書も一緒に提出できるので、私は市役所へ行かずに済みました。

会社設立に関するここまでの出来事は、概ね「会社設立freee」という有難いサービスを使えばあとは行動するだけで済みます。そんなわかりやすいサービスを用いてもわからなかった点は、後日メモ書きとして残しておきたいと思います。

奥さん産休突入
私が役所行脚をしていたその日、奥さんは最終出社日。
無事産休に入りました。

これから向こう1年は奥さんが家にいる状態になるけれど、家事・育児は変わらず「出来る方がやる」スタンスを変えずに生活する。それが私の人生の目標の一つ。

そのための仕事の仕方を構築していく必要がある、早く整備しないと。

応急危険度判定員講習
一級建築士を取得したらやりたいと思っていたことの一つ。

建物が継続使用ができるかどうかを判定する資格で、資格講習を受けないと判定が出来ないほど難しいというものではない。
どちらかといえば、緊急時の対応要員として登録することに意義がある。

この資格を使う日が来ないことが一番だけれど、いつか来る可能性が高いその日に向けて、自己研鑽は必要だと感じています。

紹介による依頼
父の付き合いのある電気工事会社より、消防設備会社が手配できなくて困っているリフォーム会社があるから手伝ってほしい、との依頼。

どうやら共同住宅に元々設置されていた自動火災報知設備を、リフォームを機に取り外してしまったらしい。
一応消防法を確認して、対象の建物が500㎡に満たないから自火報設備不要、としたとのこと。

けれど対象物件の所在地は横浜市。横浜市の予防条例では共同住宅(5項ロ)は延床面積200㎡以上で設置を要するため、再度設置しなければいけなくなってしまったのでした。

よくあるパターンですが、消防法以外に各地域の条例で基準をより厳しくしているケースがあるため、条例の確認、管轄の消防署への相談も忘れないようにしなければいけません。

純新規見積依頼
ついに、ついに来た。「ホームページを見て」の見積依頼。
いつか来てくれたら、と思いホームページを作り始めてまだ1か月未満。
最初電話が掛かってきた時は(今度は何の営業電話でしょう?)などと思っていたため、愛想の悪い電話の出方になってしまっていたかもしれません。

不覚でした、すみませんでした。
これ以降どんな電話も気を抜いていません!

依頼はお客様が入居しようとしている建物が入居によって用途変更となるため、避難器具、誘導灯の新設をしたいというもの。

電話から1週間後の日付で現地調査を依頼され、現地調査をしたその日に見積を提出。

内容の精度、見積提出の早さは十分だと思っています。補足説明も可能な範囲は行いました。
ただ、合見積との事でしたので、後はお客様のご判断に任せるばかりです。

WAVE1様主催のパーティー
あんなにたくさんの見知らぬ人がいるパーティーは初めてでした。結婚式でさえもう少し知ってる人は多め。

私が独立する後押しとなったWAVE1の吉村さんが本を出版したこと、WAVE1でビルメというサービスをリリースしたこと、この2つの記念にパーティーを開催するということで出席したんです。

ただ本当にWAVE1の方々以外は誰も知らない状況…。でもそこで休憩中に偶然隣に座った大手メーカーの方が話しかけてくださり、そこから業界の話を交わす事ができました。
Hさん、この場を借りて改めてありがとうございました!

現地調査、からの…?
2月下旬、事務所から近い場所にある共同住宅のリフォームに伴う感知器、インターホン移設の現地調査の依頼をいただきました。

依頼者はまたしても他社さんからのご紹介。
依頼を受けた父の話では、状況によっては受けない方がいいかも、などと言いながら確認に来た案件。

にも関わらず、現地を見始めて依頼者と話をして、気付けば作業開始。あれ、受けない方がいい案件ではナカッタンデスカ?
仕事の進み方、判断の仕方。

前職の経験とは全く異なる環境はまだ慣れませんが、こういう世界もあるという勉強として日々記憶、記録に留めています。

銀行口座設立完了
当社が最初に口座開設をお願いした先は住信SBIネット銀行。
登記完了して早々に書類提出して、口座が開設できたのは月末。
3週間程度かかる計算。

ネット銀行でなければもっと早く開設できるのでしょうか?
2つ目の銀行口座開設は地銀にお願いしたいと思ってます。
違いがあればそこも追記していきたいなぁ、と。

おわりに
今月は起業、会社設立をした訳ですが、会社設立したからといって変わった事はほとんど無いです。

法人の銀行口座開設、役所手続きなど、些末な事務は必要ですが…。これを手間と言ってしまう人はきっと起業、会社設立は向かないと思います。

逆にあっさり書いたことをアッサリ受け止められる人は、一定額の収入が見込めるようになった個人事業主であれば法人化する方がメリットが多いと思います。

1年間法人でいろいろ実践した結果、個人事業主でいた時とどう変化があったかは、引き続きこの場をnoteをお借りして発信していきたいと思います。

【合同会社長沢防災HP】
https://nagasawabousai.com

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?