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谷津矢車最新作(2019/2~2022/12)

 2023年6月20日頃発売。
 時は幕末、寡兵で白河城を抜いた薩摩の軍師・伊地知正治を主人公に、彼の半生と、彼の晩年の小事件を交互に描きました。幕末明治という時代、そして出来れば現代の問題にも手を伸ばせたらいいなーと思い執筆した小説です。

 2023年3月8日頃発売。夢枕獏先生『陰陽師』シリーズのトリビュートアンソロです。
 わたしは検非違使の一隊を全滅させた少年に安倍晴明・源博雅コンビが挑む「博雅、鳥辺野で葉二を奏でること」で参加。

 2023年1月27日頃発売。家康を主人公にしたアンソロです。
 わたしは三方ヶ原の戦いの頃の「ぎりぎり」な家康とある三河武者のやりとりを描いた「鯉」で参加しました。

 2022年12月6日頃発売。
 メンタリティは武士なのに家系の関係で忍者としての働きを期待されてしまう服部半蔵を主人公に、徳川家の覇道を描いたエンタメ歴史小説の文庫化です。大河ドラマ「どうする家康」の予習にもどうぞ。

 2022年9月20日頃発売。
 時は幕末、三河国吉田宿で突如起こった降札騒動に際した小悪党たちと御庭番の運命は如何に? の時代ロードノベル。やがてええじゃないか運動へと収斂していく降札騒動とは何だったのかにフィクションを交えつつ迫っていきます。2022年の今だからこその一冊。

 2022年4月20日頃発売。
 江戸時代後期から幕末にかけて活躍した将棋指しの天野宗歩を主人公にした歴史小説。「病死ということにして上に届けた」とする史料が実際に残っているなぞだらけの人物の生涯を、21人の視点から描き出す。
 将棋小説でもあり、時代ミステリでもあり、歴史小説でもある小説です。

 2022年4月12日頃発売。
 同作品の文庫化。
 ヘンテコな武術「馬律流」を伝える紗六家の家計は火の車。その跡取り息子である新右衛門のもとに、「経営立て直し」を旗印にした胡散臭い男、一瀬唯力が現われ……? ヘンテコユーモア青春時代小説です。

『北斗の邦へ翔べ』(角川春樹事務所)
 2021年11月15日頃発売。箱館戦争に際した土方歳三と、松前藩士の少年、そして箱館の町に住む人々や町の裏で暗躍する人々の群像を描いた小説です。新選組ものでもありますよ!

『鎌倉燃ゆ』アンソロジー
 2021年9月9日頃発売。2022年の大河ドラマは鎌倉時代。というわけで、あの時代を彩る登場人物を主人公に置いたアンソロジーです。谷津は北条義時を主人公にした「水草の言い条」にて参加。

『雲州下屋敷の幽霊』
 2021年7/7頃発売。江戸期の陰惨な事件をモチーフにした五つの短編集。人間の闇を描いたホラー短編でありつつ、「なぜ人は物語を紡ぐのか」という問いに向き合った小説集でもあります。

『吉宗の星』
 2021年5/20頃発売。偏狭な人生から脱却するため、愛する者、近くで己を支える友のために天下第一の座を目指した、徳川吉宗の孤独なる姿を描いた一代記。尾張宗春がかっこいいと評判です。

『小説 西海屋騒動』
 2021年1/26頃発売。業と欲に呑まれ、因縁に絡み取られていく一人の男を描いた小説。落語『西海屋騒動』を元にした「小説 古典落語」シリーズの第四作目です。

 2020年10月7日頃発売。
 激変期である幕末から明治を生きた歌川芳藤とその周囲の絵師たちを描いたクリエイター礼賛小説の文庫化です。
 歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞作。

 2020年9月30日頃発売。
 浮世絵の祖と呼ばれ、浄瑠璃作品などで「吃の又兵衛」「浮世又兵衛」と呼ばれた奇想の絵師・岩佐又兵衛を主人公にした絵師もの小説です。谷津の芸道小説の到達点をご覧あれ。

 2020年1月9日頃発売。
 本能寺の変によって精神的支柱を失ってしまった織田家中の混乱を信長の乳兄弟であった池田恒興の視点で描く。
 池田恒興に与えられていた”秘伝書”に隠された織田信長の思いとは。そして、池田恒興の最後に見た景色とは。

 12/5頃発売。
 本能寺の変を起こした明智光秀の苦悩を、明智光慶、明智左馬助の視点で描き出す。なぜ光秀は謀叛を起こしたのか、光秀と信長の差異とは? そして、明智光慶の運命は如何に。
 

 9/6頃発売。
 「花」「箱根八里」などの作曲で知られ、今も親しまれる作曲家瀧廉太郎の青春を描いた歴史小説です。数え24にして命を散らせる悲劇的な人生、そして短い人生の中で彼が目指したもの、そして、彼の24年余りの人生の意味とは。そんなシリアスな問いを重ねた小説です。

 8/22頃発売。2015年11月同名単行本の文庫化。神出鬼没で数人の来歴がごちゃ混ぜになっているとされる雑賀孫市が実は三兄弟だった、という奇想を軸にした歴史小説。信長や秀吉に挑む彼らの運命やいかに。なお、単行本版からかなり手を入れております。

 5/13発売。2017年刊行単行本の文庫化。義の人のイメージを転換し、戦狂いとしての島左近を描き出した戦国小説です。新説と従来説と折衷した新しい関ヶ原合戦像も読みどころ。

 2019年最初の単行本にして上期勝負作です。「オール讀物」で不定期連載していた短編をまとめた短編集ですが、連載を追ってくれていたお客様のためにも色んな仕掛けを施して、本を読んでも面白いようにしてあります。
 江戸の闇、そして薄暗い処をモチーフにした著者こだわりの短編集です。

 同社刊「曽呂利!」の文庫化です。けれど、ただの文庫化にあらず。原稿の40%を差し替え、さらに全体をブラッシュアップし直しました。
 頓智の名人として知られる曽呂利新左衛門。この男の口舌が、大坂城を混乱の極みに導く。曽呂利、お前の目的は何なのだ!?




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