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書評家・雨宮由希夫先生に『絵ことば又兵衛』(文藝春秋)の書評を頂戴しました

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 書評をいただきました。
 書評家の雨宮由希夫先生より、『絵ことば又兵衛』の詳細な書評を頂戴いたしました。まことにありがとうございます。

 こういっちゃあれですが、小説というのはどうしたって「嘘」です。
 特に、年譜レベルで諸説ある人物を主人公にする場合、具体性をもって語る小説という手段で以てアプローチする限りにおいて、かならずそこに嘘が生じるといっても過言ではありません。
 分かりづらい?
 たとえば、明智光秀という人物の生年については諸説があり、信長より三歳ほど年上というのが一般的ですが、中には十歳以上年上とするという説もあります。たとえばこれが論文ならば両論併記的に記すことも出来ましょうが、小説の場合だと(もちろん出来ないことはないでしょうが)どちらかのイメージに近づけないことには描写もおぼつきません。
 だからこそ歴史小説は究極的には嘘なのですが、雨宮先生の書評はそのあたりの作家のためらいまでも包み込んでくださっています。
 まことにありがとうございます!

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