廉太郎ノオト書影おびあり

『神戸・続神戸』(新潮文庫)に協賛文を寄せました&自作短篇が英訳されました

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 今日は告知なんだぜ。

 まず、これを見てくれ。どうだ(自己検閲)。

 何の変哲もない古典作品、西東三鬼の「神戸・続神戸」なのですが……。

 なぜかわたしが錚々たるメンバーに混じって推薦文を寄せております。なぜこうなった……? いや、ぶっちゃけた話、わたしにもよく理由が分からんのです。気づけば編集者さんに「『神戸・続神戸』の推薦文頂戴!」と頼まれたので苦吟五秒で書いた推薦文がこちらです。
 こう言っちゃなんですが、それだけ本の内容にブレがなく、面白いということです。実際、太平洋戦争末期に存在した神戸のホテルに存在した奇妙なアジールに集う一癖も二癖もある異国人たち、そして社会に弾かれたものたちの姿をフラットに眺めた本作、大変面白いですのでぜひぜひ手に取っていただけましたら幸いです。

 そして、見本が届きました。

 『廉太郎ノオト』じゃないのかよ! というツッコミはなしの方向で……。実は本書、あまり日本では出回らないはずの本ですし、そもそも手に入れたとしても読める人はかなり少ないと思います。
 というのも本書、操觚の会の会員プラスアルファ(何名か会外部の方が参加なさっています)の既発表作、書下ろし作を英訳したものだからです。出版社である黒田藩プレスさんは日本の小説を英語圏に翻訳して紹介するなどの事業を行っており、操觚の会の会員であられる朝松健先生のご紹介でこのような機会をいただくことになりました。厚く御礼申し上げます。わたしも書き下ろし「THE CONTEST」(日本語タイトル「通し矢をもう一度」)で参加いたしております。問題は……わたしにも読めないところです(きっぱり)。というわけで、英語圏にお住まいの方で、英語で時代物が読みたいという方、ぜひぜひお買い求めください。

 ってか、何気にわたし、自作の翻訳デビューということに!

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