9/11開催予定、オール讀物主催『燃えよ剣』読書会が朝日新聞夕刊で紹介されました

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 お知らせです。以前からお話しています『燃えよ剣』読書会

司馬遼太郎『燃えよ剣』を天野純希×今村翔吾×川越宗一×木下昌輝×澤田瞳子×武川佑×谷津矢車が読む　「オール讀物」創刊90周年特別企画②

 につき、本日の朝日新聞夕刊で紹介されたそうです。

8月4日 #朝日新聞 夕刊で、#オール讀物 編集部主催企画「司馬遼太郎『燃えよ剣』を読む」をご紹介頂きました。

「読書会に参加するのは、天野純希さん、今村翔吾さん、川越宗一さん、木下昌輝さん、澤田瞳子さん、武川佑さん、谷津矢車さんの７人」

▼くわしくはこちらからhttps://t.co/I6i6jCVl5Z

— 文藝春秋プロモーション部 (@bunshun_senden) August 4, 2021

　ありがたいことです！

　なお、谷津は今、こんなことを考えています。

司馬遼太郎『燃えよ剣』を天野純希×今村翔吾×川越宗一×木下昌輝×澤田瞳子×武川佑×谷津矢車が読む　「オール讀物」創刊90周年特別企画② https://t.co/i5JJ8YQSIn @PeatixJPより
について、わたしが今練っていることをつらつら。

— 谷津矢車（戯作者/小説家） (@yatsuyaguruma) July 28, 2021

①歳三のライバルとして設計されている七里研之介はなぜ（ネタバレのため伏せる）してしまうのか
この問い、司馬遼太郎（敬称略）の歴史小説家としてのスタンス（ひいては往時の歴史小説を巡る風土）を浮き彫りに出来る議論なのでは？　という気がしてます。

— 谷津矢車（戯作者/小説家） (@yatsuyaguruma) July 28, 2021

②井上源三郎の扱い
当時知られていた人物像以上にデフォルメされた井上像からみるテキスト上の仕掛けについて。司馬（敬称略）の魔性の筆を浮き彫りに出来るのではと思ってます。

— 谷津矢車（戯作者/小説家） (@yatsuyaguruma) July 28, 2021

③「北征編」における敵役の不在
京都を離れてから著者自身が設定している「北征編」において、（大鳥圭介が一応の敵役でありながらも）実態を持った敵役がいなくなる。このことの意味。

— 谷津矢車（戯作者/小説家） (@yatsuyaguruma) July 28, 2021

✕実態　〇実体

— 谷津矢車（戯作者/小説家） (@yatsuyaguruma) July 28, 2021

④「ありのままの」歳三
本作の歳三はバラガキ時代に培ったものを変奏して用い、ついには天下の戦にも応用する人物として描かれている。これがもたらす「読書の快楽」とは。

— 谷津矢車（戯作者/小説家） (@yatsuyaguruma) July 28, 2021

⑤歳三と女との関わり
「ありのままの」歳三（言い方を変えると変化のない歳三）にあって、歳三の中で変化する女性への関わり方。

— 谷津矢車（戯作者/小説家） (@yatsuyaguruma) July 28, 2021

⑥歳三の俳諧趣味と作中に出てくる短歌
史実では江戸にいた頃までしか確認できないとされる俳諧趣味が京都時代以降も延長されている意味。そして、作中で登場する短歌との関わり。

— 谷津矢車（戯作者/小説家） (@yatsuyaguruma) July 28, 2021

　もちろんこれはわたしが練っていることで、登壇なさる皆さんは別々にいろいろお考えでしょうから、すべて炸裂させるわけにはいかないと思ってます。いずれにしても、楽しいひと時になるんじゃないかと思いますので皆様のお越しをお待ちしております。
　もしかすると、映画『燃えよ剣』の予習になるかもしれませんよ！