桔梗の旗書影

12/5刊行『桔梗の旗』(潮出版社)はこんな話⑦「家族小説です」

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 新刊『桔梗の旗』刊行まであと2日あまり……! とは言いましても、首都圏ではかなり早いうちに搬出が開始されますし、わたしが知らないだけで、実際には既に店頭に並んでいるかもしれません。実際、昵懇にさせていただいている書店員さんたちからは「4日に入荷するよー」というご連絡もいただいております。かねがねご説明しております通り、文芸書の発売日はあってないようなもの、実際全国に本が行き渡るまでに数週間のラグがございます。書店さんでお買い上げの皆様はご寛恕ください……。

 さて、今日は発売日前最後の作品紹介となります。

 本作『桔梗の旗』、色々と考えてみると家族小説なんじゃあるまいかというのが今のわたしの感想です。
 明智光秀と光慶親子もそうですし、義理の親子の関係で結ばれている光秀と左馬助の関係も然り。また、(これはこれまで説明していませんでしたが)光慶のいとこにあたる妻木七郎兵衛、妻木殿、はたまた光慶の姉に当たる左馬助の妻も出てきます。思えば本書、かなり色濃く明智家の面々が絡み合う小説になった感があります。
 なぜこうなったのか。
 本書が親子の小説であることは既にご説明済ですが、親子ものとなれば、当然周囲の人々についてもしっかり描くべきということになります。母(光慶の母は劇中年間では死んでいるので出せませんが)、兄弟、そして親戚たち。父と子の関係は、大きな意味での家族の一コマなのです。だからこそ、史料上はあやふやなところの多い明智一族(妻木一族も含む)を描き出した格好です。
 まあ、実はこの要素がメインテーマに関わってくるんですけどね……。

 というわけで、発売までもう少しです!

 皆様、ぜひとも『桔梗の旗』、お楽しみに!

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