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『歴史街道』(PHP)12月号に、池田恒興の掌編小説を寄せました

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 今日はお仕事のお知らせです。
 掌編小説を書きました。

 今回は、小牧長久手の戦い当時の池田恒興を主題にした掌編小説ですね。谷津の書いた池田恒興と言えば……。そう、『信長様はもういない』です。

 『歴史街道』の編集者さんはかなりこちらのワークスをご理解の上で色々と楽しい仕事を発注してくださるので、本当にありがたいです。
 池田恒興にとっては負け戦である小牧長久手の戦いですが、わたしはこの部分に池田恒興という人物の悲哀を見るのですよね。
 実を言うとこの掌編、『信長様はもういない』の再走、というか、リファインみたいな部分もあります。『信長様~』は割とコメディ的なタッチというか、軽いタッチで重いテーマを書こうみたいな、2016年の谷津の心意気をそのまま形にした小説だったんですが、こちらの掌編は少しタッチを重くして、むしろストレートに事態を捉えるようにしています。

 繰り返しになりますが、本作は小説です
 というか、小説家である谷津矢車名義で書いたものは、どんなに事実を担保したところでそれは小説家という目から物事を捉えたフィクションです。もしわたしが歴史学に貢献するようなテキストを書かんと志したり、あるいは何らかの事実を剔抉するようなテキストを世に問わんとした際には、本名名義でやるんじゃないかと思います。
 というわけで、『歴史街道』、お手にとっていただけたら幸いです。

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