信長様はもういない書影

新型コロナウイルス自粛を吹っ飛ばせ!

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 原稿にもとりあえずの目途がつき、ようやく世間を見渡してみたら右も左も新型コロナウイルスの大合唱、なんか2020年も大変な年になりそうだなあとぼやいておりますわたしは小説家の谷津でございます。

 小説家という稼業は気楽なもので、在宅でも仕事ができます(人によりますが)し、最悪家に籠城し続けることも可能です。そうした意味では、コロナウイルス禍について、今一つ実感がもてていないというのが正直なところです。
 とはいえ、実はそうした小説家にも、ひたひたと新型コロナウイルス禍の影響が出てきてしまっています。
 現在、歴の長い小説家さんや人気の小説家さんだと、書店さんなどでのイベントを精力的に行なう方もいらします。また、どちらでもないわたしでも、ありがたいことにイベントにお呼ばれすることが増えているのですが、伝染病のパンデミックが起こるかもしれないという懸念から、次々にイベントが中止になっています。実は水面下で進んでいたあるイベントも結局無期延期となりましたし、他のイベントについても現在検討中の状態です。

 そして何より怖いのは、自粛ムードの高まりによる、経済の停滞です。
 なぜ小説家が経世済民の話を?
 いや、そんなに難しい話じゃありません。ただでさえ消費税の増税で消費が冷え込んだ中、今回の新型コロナウイルス禍による自粛ムードでさらに消費が冷え込むのは火を見るより明らかです。出版業界で言えば、出版社、取次、書店、そして作家、全てが重大な悪影響を被ることになることでしょう。

 しかし、それ以前の話です。
 小説家は小説の形で皆さんに明日の活力をお渡しすることで日銭を得ている仕事です。この暗い世相、この暗い社会であるからこそ、小説家であるわたしがペミシズムに走ってしまうのはよくありません。小説家は流れに抗うもの(要はへそ曲がり)なのです。
 そして。小説家の手には、本があります。

 新型コロナウイルスに負けるか!
 暗い世相を本でぶっ飛ばせ! 暗い世相とともにやってくる退廃の空気なんぞ、本の力で払ってしまえ!

 とはいえ、です。
 皆さんに明日の活力を振りまくのと同時に新型コロナウイルスをばらまくわけにはいきません。
 本で以て暗い世相をぶっ飛ばすとなると、やはり一番いいのは読書会です。けれども、読書会は二時間余り、皆で顔を突き合わせて一つの本の感想を言い合うという、今やっちゃうと色々問題のある企画です。

 なんか、いい手ないかなあ……。
 と、昨日、小人閑居して不善を為すの俚諺通り、うだうだと考えていたのですよ。
 すると、そんなわたしに一つの天啓が……。

 というわけで、 To Be Continued……。

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