小説を教えるという困難
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昨日は天狼院書店さんの小説家養成講座に講師として出講していました。
お越しいただいた皆さま、誠にありがとうございます。
わたしはあんまりまじめな人間ではないのですが、それでもこうした講師業には若干の不安があります。
果たして通じたのだろうか……と。
小説はどこまでもロジカルに語ることができるのですが、一方でカンや経験みたいな言語化できない部分も出てきてしまうものです。いくら理を説いたところで、結局は血肉にならないとどうしようもない、みたいなところがありまして。
「できる限り、会得した技法は言語化したほうがよい」
とはとある大先輩作家の言ですが、まさしくおっしゃる通りだと思います。一方で、言語化した言葉をそのままぶつけても、志望者に届けるというのは難しい。
たぶん、言語化したものを一度また感覚に「解凍」してやったほうがいいのかなあなどとブツブツ考えています。
昨日のわたしの講義を聞いてくださった皆さまは、わたしの述べたことをぜひとも自分の言葉に仕立て直していただければと思います。
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