拙作『奇説無惨絵条々』（文藝春秋　文春文庫『雲州下屋敷の幽霊』）、実は去年の野村胡堂文学賞の最終候補でした

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　秘密を守り通すのはあまり得意ではありません。口が軽いんですよね基本。とはいえ、世の中、秘密にしておかねばならぬことはたくさんありまして……。今日はそんなお話です。

　実は去年、拙作『奇説無惨絵条々』（文藝春秋）、現在は文春文庫から刊行の『雲州下屋敷の幽霊』が、野村胡堂文学賞の最終候補となっていたのでした。

第八回野村胡堂文学賞https://t.co/7ZJXJeHGt1
あっ、異例なことに、最終候補作が発表されている！　というわけで、実は第八回野村胡堂文学賞の最終候補に拙作『奇説無惨絵条々』（文庫化改題『雲州下屋敷の幽霊』文春文庫）が選ばれていたのでした。

— 谷津矢車（戯作者/小説家） (@yatsuyaguruma) July 21, 2021

　『銭形平次捕物控』で知られる野村胡堂を顕彰する歴史時代小説専門の文学賞です。本賞、最終候補ノミネートについては本人には事前に知らされるものの、その事実が公開されることはありません（この年の受賞作は今村翔吾さん『八本目の槍』新潮社）。この年だけはめちゃくちゃな特別扱いです。
　いや、ありがたいことです。
　こう言っちゃなんですが、本を売るに当たって話題は一つでも欲しいところですし、そもそも、ノミネートすることだけでも得がたいことなのです。

　というわけで、『奇説無惨絵条々』改め『雲州下屋敷の幽霊』（文春文庫）、よろしくお願いいたします！