それさく文庫書影

「某には策があり申す 島左近の野望」&「妖ファンタスティカ」発売です

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 はい、今日はご連絡ですよ。

 今日あたりから、拙作「某には策があり申す 島左近の野望」(ハルキ文庫)と、伝奇アンソロジー「妖ファンタスティカ」(アトリエサード)が刊行されますよ。

 いつも新刊が出るときには申し上げておりますが、基本的に文芸書籍の発売日は目安にすぎません。出版社さんの設定している発売日は出版社さんから流通(取次)さんに本を搬出する日であったりおおむね首都圏に配送が終わって店頭に並ぶであろう日であったりと、出版社さんの都合で変わります。なので、首都圏近辺の方は今週の水~木くらいを、地方にお住まいの方はもう少し長い目で見てやっていただけると幸いです。

 ちなみに「某には策があり申す 島左近の野望」は同名単行本の文庫化。もちろん文庫化に当たり手を入れ、全体的なブラッシュアップに努めておりますと共に、「曽呂利」(実業之日本社文庫)との整合性を取るために手直しをしています。
 ん? 整合性?
 そうなんです。実は「某には策があり申す 島左近の野望」は「曽呂利」とも同一世界線上にあり、「某~」にも曽呂利新左衛門が登場します。「曽呂利」では描き切れなかったあれやこれやも少し書いてありますので、ぜひとも「曽呂利」ともどもご愛顧いただけましたら。ただ、「曽呂利」とは違い、本作はミステリ的な成分は薄目です。

 「妖ファンタスティカ」には「生き過ぎたりや」という短編を寄せています。実は割と私小説的な内容です。
 主人公は大鳥逸兵衛という江戸時代初期の傾奇者。「生き過ぎたりや廿五」と鞘に大書された大太刀をたずさえていたという人でして、そんな人が二十五歳になった際、自身のドッペルゲンガーに出会うというお話でございます。

 どちらも大変面白い小説になっておりますので、ぜひともお手に取っていただけましたら幸いです!

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