信長様はもういない書影

1/28発売『しずけさとユーモアを 下町のちいさな出版社 センジュ出版』(吉満明子 枻出版社)にちょっと協力しました

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 本の告知なんだぜ。
 とはいっても、わたしの本ではありません。
 1/28、『しずけさとユーモアを 下町のちいさな出版社 センジュ出版』(吉満明子 枻出版社)が刊行されました。

 どうしてわたしが自作でない本の紹介をしているのかと言うと、わたしの名前があとがきでスペシャルサンクスとして名前が挙げられていたからです。
 いや、特に何にもしてないんですよ。まだゲラになる前に著者の吉満さんから「今度出る本の原稿について忌憚のないご意見を伺いたい」と打診され、んじゃあまあ心して読むかと腰を上げ、三つほど、一読者としての意見をお伝えしただけでございます。
 ぶっちゃけ何にもしていないに等しいわけです。

 それはともかくこの本は、ケータイ小説ブームを牽引した某出版社で数多くの書籍を作り、本を山ほど刷って売りさばいてきた名物編集者である著者さんが、いかにして今の「小さな出版社」の道を選んだのか、その道程を丁寧に描いている自叙伝です。もちろん出版関係者、地域密着型のビジネスをお考えの方も資するところの多い本だと思うのですが、何より本書は「女性ビジネスパーソンの生き方」に関してすごく示唆のある本だと思っています。
 本当に遺憾なことですが、今の日本社会は女性に優しくありません。もちろんあってはならないことですが、事実上、妊娠・産休が女性のキャリアに悪影響を及ぼし、そのせいでどちらかの道を諦めざるを得ない、そんな話を耳にすることも多いのです。
 今、そうして悩んでおられる方も結構多いんじゃないでしょうか。
 本書の主人公である吉満明子氏は、己の仕事と家庭、どちらも諦めなかった人なんです。そして、自分なりのバランスをお考えになられた結果として(仕事のやりがい・やりたいことや家族との時間などなどの塩梅をすべて勘案した上で)今、北千住で小さな出版社を経営しておられるのです。こうした吉満氏の生き方は、もしかしたら、今、自分のキャリアや人生に悩んでおられる女性ビジネスパーソンに響くものがあるのではないか、もしかしたらそうした女性たちの杖の一つとなりえるのではないか――。実は、原稿を拝読した際に強く感じたのは、社会で働きながらプライベートを両立させたいと悩む女性たちにこの本が届いてほしいなあ、そんな願いでした。

 と、そんな願いを込めまして、わたしも販促に協力させていただいた次第でございます。
 本書が多くの方の手に届きますように。

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