見出し画像

『おもちゃ絵芳藤』(文春文庫版)本日10/7発売です

【PR】

 いやー、発売日はいつも静かですね。
 というわけで、本日、拙作『おもちゃ絵芳藤』(文春文庫版)発売です。

 第七回歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞作。幕末から明治にかけて活躍した国芳派絵師たちの姿を、おもちゃ絵の制作が多いことから「おもちゃ芳藤」のあだ名が付いていたとされる歌川芳藤から描き出しました。歌川芳艶、河鍋暁斎、落合芳幾、月岡芳年といった同時代の絵師や、小林清親など後ろの世代の絵師、建築設計士であるコンドルなんかも登場します。

 今回わたしは主なストーリーに手を入れることはあえてせず、文章のブラッシュアップのみに留めました。
 個人的に、色々と気になる点があるのですが、もし手を入れてしまうと別物になってしまう(わたしが単行本からめちゃくちゃ手を入れた本として『曽呂利』(実業之日本社)がありますが、こちらの改稿は「方向性」についてブレがないのです)危険性が高く、あえて単行本版の方向性を保持した次第です。

 また、以前からアナウンスさせていただきましたとおり、ミステリ作家の岡崎琢磨さんに解説をお願いいたしました。同時代を生きる作家である岡崎さんならではの視点から、本作に描かれている景色を切り取ってくださったと思っております。

 そんなわけで、お近くの書店様、あるいはネット書店様などでお見かけの際には是非是非!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?