2021年1月に二見書房さんから新刊『小説 西海屋騒動』が出ます
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はい、今日は新刊刊行のお知らせです。
2021年1月に、本が出ます!
本作は、二見書房さんで始まっている「小説 古典落語」という企画の一環です。古典落語を現代の作家の手によってリファインするという企画で、既に奥山景布子先生の『小説 真景累ヶ淵』
大橋崇行先生の『小説 牡丹灯籠』
が発売され、11月末には並木飛暁先生の『小説 らくだ』
が刊行されます。
わたしの受け持ちは第四作目となっています。
第四作目は、『西海屋騒動』(『唐土模様倭粋子』)となっています。
すごく簡単に言うと、悪党たちがそれぞれの思惑を元に動いてしっちゃかめっちゃかになる幕末が舞台のノワール落語なのですが、明治維新の十年くらい前にこんなことやってたのかよ、ってくらい、どうしようもないドロドロの地獄が続きます。原作は登場人物の心情には踏み込まず、淡々と地獄絵図を描写していくのですが、登場人物が多く、視点変更も多い本作を現代に流通する時代小説とするためには、多視点にしてしまうとそれこそしっちゃかめっちゃかになると感じ、ある登場人物にフォーカスしたつくりになりました。
わたしのこれまでの小説をお読みの方なら、『奇説無惨絵条々』(文藝春秋)に近い、といえば、イメージを摑んでいただけるものと思います。
来年のことを言うと鬼が笑う、とは申しますが、皆様のお手元に届きますよう!
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