_三人孫市_書影_おびなし_

装画という役得

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 本日は9月刊行予定『廉太郎ノオト』(中央公論新社)の装画を拝見いたしました。わたしの浮かれっぷりはこちら。

 いやー、浮かれてますね。
 でも、こうやって発売前に色んなことがドバドバ決まっていく感じってすごく楽しいんですよ。
 原稿を書いている間は基本的に編集者さんとのワンツーマンなので、なんとなく閉じた空間で作業をしている感じがあります。ところが、ゲラ作業(校正さんが鉛筆をつけてくださるあたり)になると、一気にわたしの仕事に関わってくださる方が増えてくるという印象があります。あくまでこれは実感のお話で、実際にはずいぶん前からいろんな方の手を借りていることはもちろん肝に銘じてはおりますが、やはり仕事が大きくなってきたと感じるのは、ゲラ作業以降であります。
 この頃になってくると装画のお話が出てきます。
 わたしはまだ写真を書影に使用したことはないので、基本的には漫画家さんやイラストレーターさんにお願いして装画を描いていただいておりますが、毎回力作をいただきありがたい限りです
 わたしの描いた世界をこういう風に描き取ってくださったのか! という驚きや、ああ、これがわたしの描きたかったものだ、まで。実際、ゲラはゲラでキツい作業なのですが、その間にやってくる装画拝見の時は、非常にほっこりします。
 自分の作り上げた世界を他のクリエイターの方に形にして頂ける。
 プロ作家と呼ばれる仕事人の役得の一つかもしれません。

 わたしの本や連載をご担当くださいました皆様、まことにありがとうございます!

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