桔梗の旗書影

伽古屋圭市先生のyoutube番組「さっかとーく」に出演しました②

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 いいね回答が三更新分くらい続き、大事な新刊プロモーションができていないという本末転倒! に打ち震える谷津です。いや、わたしが悪いんですけど。

 というわけで、今日は新刊のプロモ関連の話ですよ。
 とはいいつつ、今日も創作論絡みですが……。

 伽古屋圭市先生のyoutube番組「さっかとーく」に登壇しました。その三回目と四回目です。

 三回目はプロットの話から離れて、読書芸人(自称)の活動について話しています。
 その上で、「別に無理してたくさん本を読む必要はないぜ」というお話をしました。いや、もちろんわたしとしては本をたくさん買っていただき、読んでいただきたい立場ではあるのですが、「100人の方が10000冊本を読む」状態より、「10000人の方が10000冊の本を読む」状態の方がよい世界なのではないかという気がするのです。たくさんの本を必要とするのは、自らも本を読んだり、普通の生活を送るだけでは解けないような難問に挑んでいたり、現実世界に生きるのがつらすぎたりする人です。そういう人は自ずと多読になるのであって、必要に追われていないなら多読になる必要なんてない、むしろ、適度な緩やかさで本を読んでいただければ、というのがわたしの立場でございます。

 四回目はセルフプロデュースの話です。
 とはいえ、わたしのセルフプロデュースが成功しているかといえばそういうものではないので微妙です。動画の中でわたしの申し上げた
「負のセルフプロデュースはしない」
 というのが、そろそろプロ生活八年目になる作家の正直な感想であります。あと、
「自分の専門に関する話は丁寧に」
 という話もしておけばよかったかなと思いましたが、やはり冷静に考えて、自分、そんなことやってへんやろ、というセルフツッコミに返す言葉がなく、涙を呑む今日この頃。
 あと、『歴史小説を書く意味』という話をしてます。
 歴史家EHカーは歴史について「過去と現在の対話」と表現しています。凄くかっこいいことを言うと、歴史小説は(フィクションであるという留保の上で)「過去と現在の対話」を飛び出し、あるべき未来をほんの少しだけ提示するものなんじゃないのかな、というのが今のわたしの暫定的な歴史小説観です。ああっ、こういうことをすらすらと言える作家になりたいッ。

 というわけで、皆、さっかとーくをフォローしような!
 なお、わたし登壇の一回目、二回目はこちら。


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