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12/23、『幕末暗殺!』文庫版発売です

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 というわけで、本日、『幕末暗殺!』(中公文庫)発売です。

 幕末の江戸で、京で、多くの命が刺客によって闇に葬られた。暗殺――。彼らはなぜ殺されなければならなかったのか。血塗られた歴史の暗がりに、7人の作家が、想像力と推理と筆で光を当てる。実力派たちが江戸末期の政局の暗部に斬り込んだ、大好評オリジナル競作アンソロジー、待望の文庫化!

谷津矢車×桜田門外の変◆「竹とんぼの群青」
早見俊×塙忠宝暗殺◆「刺客 伊藤博文」
新美健×清河八郎暗殺◆「欺きの士道」
鈴木英治×佐久間象山暗殺◆「血腥き風」
誉田龍一×坂本龍馬暗殺◆「天が遣わせし男」
秋山香乃×油小路の変◆「裏切り者」
神家正成×孝明天皇毒殺◆「明治の石」

 2018年の刊行当時、話題になりました作品の文庫化です。
 それぞれの作家が幕末期の暗殺事件を競作した本作、完成したとき、おおっ、バラバラに書いたのに、ここまでグルーヴって生まれるもんなのかと驚いた記憶があります。

 わたしも参加してます。
 担当作は「竹とんぼの群青」。桜田門外の変をフィクショナルに描いた小説となってます。
 もう二年以上前の話なので当時の記憶は定かではありませんが、あの当時、ある作品とタイトルの方向性が似ていたため、現行のタイトルに直したという経緯があります。ちなみに、タイトルの「群青」はスピッツの同名曲から。

 こういう企画系アンソロジーに参加する場合、ついつい『全体の収まり』を考えちゃう癖があります。わたしは切り込み隊長だから、とりあえず出塁しつつ、アンソロジーの全体像を見渡せるような短編になるといいなあ、みたいな。なので、好き放題書いたというよりは、お題の中で120%を目指す、そんな感じの仕事でした。結構そういう仕事も楽しいんですよね。

 というわけで、年末読書にぜひどうぞ! 

 

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