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優劣のない世界で、表現すること

優劣のある世界で表現することは、緊張する。

思いのままに表現して「間違ってるよ」と言われたら傷つくから、誰かの決めた「正解」に寄せようとする。もしくは、表現することをやめてしまう。

そうやって生きてきて、ある日突然「自分らしさを」と言われても困っちゃう。本当は誰もが産まれながらに持ってるはずなのに、表に出せなくなってしまっているから。

先日、インプロ(即興演劇)のワークショップと、絵画ワークショップに参加した。両者に共通していたのは、優劣のない世界でのびのびと表現を楽しむ場だというところ。

あるポーズを見てどんなシーンだと思うか(インプロ)同じメロンパンを見て何を感じるか(絵画)、本当に人それぞれ違っておもしろい。

大人も子どもも、はじめは恐る恐る周りを見回して「これでいいのかな?」と表現しているのが、

「あなたはそう思ったんだね」
「おもしろいね」
「そういう考えかた、見かたもあるね!」

と肯定されて、みるみるうちにのびのびした表現になっていく。それが最高に素敵なのだ。

「表現」とは、その人が内面で何を感じているかを表に出すということ。

だから「表現」を肯定してもらうことは、自分の感じ方や考え方などの内面を肯定してもらうことでもある、

「あなたはあなたのままでいい」と存在を受け止めてもらうことでもあるんだと、感じている。

優劣のつけられない世界で表現を楽しむ機会が子どもたちの身近にたくさんあるといいなあ、そういう場づくりをしたいなあというのが、最近の関心ごと。

ワークショップを実施してくれたのは、IMPRO KIDS TOKYO とYuno art-therapy-class。子どもたちの個性に目を向けてまるごと愛する姿勢に学びたい。

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