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「田舎でのんびり起業」当たり前だけど年商と年収は違うよ

僕は今八ヶ岳南麓(山梨県北杜市)で暮らしています。「新しい働き方。暮らし方」でハッピーになろう!という企業パーパスのひとり法人を立ち上げてコンサルティングや地方関係人口創出に関することが仕事です。(ヘッダー画像はnoteギャラリーから挿入しました。yumemusiさんありがとうございます!)

今回は「田舎でのんびり起業」当たり前だけど年商と年収は違うよというタイトルで起業で得るお金にについて考えてみます。


田舎でのんびり起業とは?

僕がおすすめしている「田舎でのんびり起業」はお金よりも人生を大切にするライフスタイルです。もちろん生きていくにはお金は大事。だけどお金だけを目的にしたギラギラ起業とはちょっと違う。人生を楽しむための起業です。詳しくはこちらの記事も参照ください。

SNSにはキラキラした言葉が躍っているけど

一度でも起業を考えた人ならわかると思うんですが、SNSで起業について調べると次々とキラキラした広告が出てきますよね。

年商1億円!とか初月から月商7桁!とか年商1000万円で憧れのハワイ移住!とかww。(ぶっちゃけ年商1000万円でハワイ暮らししたらかなり苦しいと思いますけど)

で、多くの人は理解していると思いますけど。年商と年収ってまったく別物ですよ。年商の金額を見て「わお!こんなに稼げるんだ!?」って勘違いしないでくださいね。

例えばトヨタ自動車って年商37兆円ですが、トヨタ自動車の従業員の年収は平均895万円です。そりゃそうです。誰もトヨタ自動車の従業員が37兆円もらってるとは思いませんよね。

年商=年収って勘違いしないで!年商はあまり意味ないですよ!

これ、会社員の収入を考えると当たり前のことだとわかるんですが、なぜか起業になると年商=年収と勘違いする人が出てきちゃうんです。

気を付けてほしいんですが年商がいくら大きくても手取り収入が大きいとは限りません。

僕が会社員だった時の最大年収は約4000万円でした。外資系だったんで営業成績次第で青天井だったんです。今経営しているひとり法人の年商も約4000万円です。

でも手取り収入はまったく違います。(会社員と法人って税制や経費の範囲が異なるんで単純比較できないんですが、金額だけ見たら激減です。)

あなたの収入を決めるのは年商ではなく利益

ひとり法人の場合、あなたの年収を決めるのは役員報酬。いくらにするかは法人代表であるあなたが決めます。

だから年収300万円でも、年収1000万円でも、それ以上でも。あなたが設定した役員報酬で年収は決まります。

じゃあ僕の会社は年商4000万円だから、3000万円くらいの役員報酬にできるんじゃないって?いや、それが、そうもいかないんですよね。

利益=売上ー経費です。事業にはいろいろ経費がかかるもの

世の中には事業経費ってものがあるからです。高額な役員報酬を設定しても会社が赤字で潰れちゃえば元も子もありません。だから利益の範囲から役員報酬を捻出する必要があるんです。

わかりやすいので物販を例に説明しましょう。

  • 売上(年商)=4000万円

  • 単価1万円 x 年間4000個販売で売上を作る

  • 仕入れ原価は7000円(粗利3000円)

この場合3000円 x 4000個 = 1200万円が粗利です。

ここから倉庫代とか配送費とか光熱費とか差っ引いて、残ったところから役員報酬を支払うわけです。(正しくは先に役員報酬を決める必要があるんですが、わざわざ赤字になる役員報酬を設定しても会社が潰れてしまうので自ずとキャップがかかります)

デジタル系のビジネスなら年商≒年収になる?

物販は仕入れ原価があるから利益が低くなるのはわかりますよね。でもSNSでキラキラしているのは主にコーチ・コンサルティングなどオンライン事業。

これなら仕入れ原価がないから年商≒年収になるのでは?と思うかもしれません。でも、残念ですが案外そうでもないんですよ。

デジタル系ビジネスでも経費は発生する

デジタル系ビジネスでも経費は発生するんです。デジタル系ビジネスで大きい経費になるのは学習費、外注費、広告費ですね。

コーチやコンサルティングは継続して能力を維持して行く必要があります。資格を取得したり、有料コミュニティに参加したり。複数のコミュニティに参加して多額の出費をしている人もいます。

外注費もばかになりません。ITツールを利用しても自身で設定・運用できずに外注する人もたくさんいます。ブロガーなども年商が高い人は外注ライターを活用することが増えてきます。広告コンサルなどに集客を外注する人も多いですね。

そしてデジタル系ビジネスは基本的に広告で集客を行いますから広告費も発生します。ネット広告は単価が低いとはいえ継続的に集客するためにはコストも継続的に発生するのです。

コミュニティ内でマッチポンプをしているだけのケースも

そして起業塾の中には塾生コミュニティの中でマッチポンプしているだけ、というケースもあります。

例えばコーチで起業している人のIT環境をコミュニティ内のITコンサルが受注する。コミュニティ内の集客コンサルが広告運用を受注する。コーチはコミュニティ内の起業希望者へコーチングを提供する…

みんなクライアントがいるので一見すると大きな年商をあげることができます。でも結局はお互いに経費を負担しあっているだけで利益はほとんど残らない…そんなコミュニティもあるんです。

だから僕はできるだけ自営しています。IT環境も自分で構築するし、集客コンサルにも高額な支払いはしていません。時間はかかるし年商は増えないけどコストも小さい事業モデルです。

大事なことは生活できる収入を確保すること

なので年商が4000万円でも1億円でも、手取り収入がそれだけあるわけではありません。外注化でコストが膨らめば手元に残るお金は減ってしまいます。

(外注化はお金であなたの時間を生み出すものです。うまく活用すれば自由な時間を得られます。でも気をつけないと利益も食い潰してしまいます)

大事なのは生活できる収入を確保できることですよね。

別に何千万円もなくても暮らしてはいけます。むしろ生活できる収入を確保したらそのあとは時間が自由になることの方がQoLは高くなると僕は考えています。(会社員時代より年収は下がったけど幸福度は爆アゲです)

いたずらに大きな年商を目指すよりも、QoLを高める起業を目指しませんか?

参考情報:田舎でのんびり起業を考えているなら

田舎でのんびり起業、いかがですか?田舎暮らしに十分な収入を得つつ、人生を大切にする起業です。田舎でのんびり起業を目指す人を応援する起業コミュニティ・プログラムの「ヤツビジ」を運営しています。無料メルマガを運営しているので興味がある人はこちらも登録してみてください。

田舎、といってもあなたが気に入ったところが一番なので八ヶ岳にこだわる必要はありません。でももし八ヶ岳南麓に興味があるなら八ヶ岳で移住・起業を考えている人向けの交流・体験プログラム「ヤツクル」を運営しています。よかったらこちらのメルマガにも登録してみてください

あと、こちらは僕の会社(ひとり法人ですけど)のホームページです。よかったらこちらも見てみてください。

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