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本の棚 #157 『コストに縛られるなー利益を最大化するTOC意思決定プロセスー』

目の前のわかりやすいコストカットが

企業の継続的な利益の創出につながるか。

物理学者であるゴールドラット氏が

論理的に分析する思考のプロセスを

著書を読みながら辿っていく。

さらさらと読み進めることは

ぼくにとっては難しく、

進んでは戻り、進んではまた戻るの繰り返し

気づくと一週間が経っていた。

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“コストワールド”から“スループットワールド”に切り替える

まず世の中がいかにコストワールドの時代の

成功体験を引きずっているか、

それらは会計システムだけではなく、

人々の頭の中にこびりついて

なかなか剥がれてはくれない。

しかしそれでは誤った判断を下してしまい

企業が生み出すべき利益を

大きく損なうことになりかねない。

『ザ・ゴール』をすでに読んでいる人は

TOC(theory of constraints)=制約理論

についてご存知だろう。

知らない方は「マンガ版」から是非。

そのなかで説明されているスループット

フォーカスすることで制約を見つけ

次の5ステップを繰り返すことにより

本当にお金を儲け続ける組織となれる。

コストワールドからスループットワールドへ

これは7つの習慣で初めて知ったことば、

パラダイムシフトとなる。

今まで信じてきたこと、思い込みを

取り払うことで次の時代に進める。

これは前の時代を否定するものではない。

前の時代とは「前提」が大きく異なるのに

考え方、方法は変わっていない、

そのことを否定しているのだ。


【TOCの5ステップ】
①システムの制約条件を見つける
②制約条件を徹底活用する
③制約条件以外のすべてを制約に従属させる
④制約条件の能力を高める
⑤制約条件が解消されたら最初のステップに戻る(惰性が次の制約条件にならないように注意する)

○ステップと書かれていると

なんだかゆるやかな階段のように

登りやすいものであると思われる。

しかし、自社のシステムをシンプルに表す。

これ自体が簡単なことではない。

いつもそのなかで仕事しているはずが

意外と客観的には見えないものだ。

とはいえ、そのシステムを描けなければ

見つかるはずの制約も見つからない。

事実をもとに正しくシステムを描くこと、

これをやるだけでも大きな一歩だと

ぼくは思っている。

そしてそのシステムのなかの悪循環は

どう回っているのだろう?

悪循環を断ち切るためには

どの点に集中すべきなのだろう。

この章は是非読みながら自分の会社のことに

置き換えて考える時間を持ちたい。

そうするとぼくのように読み進める速度は

劇的に遅くなるわけだけど

それでいいのだ、読むことは目的ではない。


たとえ取り除いたとしても、利益増加という成果を伴わないものは、制約条件ではないのです。

制約条件を見つけるときの注意点として

このことは忘れてはならない。

組織の利益増加を中心に置かなければ

ただの不平不満が制約のように

感じられてしまう。

そしてそれは山のように出てくるだろう。

それらを頑張って取り除いても

成果として表れるインパクトが少なければ

そのパワーはムダ遣いとなる。

取り除いたら大きく成果があがるか?

制約を見つけたと思ったら

その質問をセットで自分にしてみるといい。


現在の制約条件でさえ、これを見つけるには将来の行動をシミュレーションしなければいけない。

“What if”=もし仮に〜だったら

この思考の出番だ。

今という一点だけを見るだけでは不十分。

もしこのままいくとどうなる?

もし仮に近い未来にこれをするとしたら?

その視点から見た現在の制約に目を向ける。

ぼくはもうこのあたりから

頭がちんぷんかんぷんになって

本を閉じて、開いて、また閉じて

なぜか次の章まで飛んでみたりしたが

やはりTOCは理論だから

前から順を追って理解していくことが

大切なんだと気付かされる。

まだまだわからないことだらけだけど

何かをつかめそうな、そんな感じもする。

よし、勉強を続けよう。

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#読書 #組織 #TOC #制約

#コスト会計 #スループット  

#ゴールドラット

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