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「言い訳せずに、やると決める」

ジャパンハートの吉岡秀人先生の講演を

オンラインで聴くことができた。

ジャパンハートという組織は

ミャンマーやカンボジアなどの

十分な医療がない発展途上国を中心に

医療を届けている。

その設立者である吉岡先生について

私はよく知らなかったが

どこかで見たことがあるなと思った。

そうだ、情熱大陸だ。

命に関わる仕事、そしてその最前線で

患者に接する人の言葉は

ひとつひとつが重く

ビンタではなくボディブローのように

内部に、いや心に突き刺さる。

「言い訳せずにやると決める」

医療設備やインフラが整っていない環境で

適切な医療が提供できない言い訳は

いくらでもつくりだすことができる。

もとより人間は言い訳をつくりだす天才。

しかし言い訳をしていても時間は

そして患者である子どもたちは待ってくれない。

あるとき吉岡先生はこう考えた。

「言い訳せずにやると決める」

そうすると不思議と前に進める。

できない言い訳を強制排除することでしか

できる方法は生み出せないのかもしれない。

ぼくはいつも言い訳をしている。

環境や他人、ときには家族をも

自分の言い訳にしていることがあると思う。

だがそれでなんになるのだろう。

それで人生やりきったと言えるのか。


いくらでも時間があるなら、なんでもできる

今世の中にあるものはすべて

過去生きた、現在に生きている人々が

時間を投下してできたものと言える。

そう考えると時間さえあれば

ぼくらは、なんでもできる。

しかし一人ひとりの時間は限られている。

この現実を真に受け止めたときに

あなたはどこにエネルギーを注げるか。

それが今やっている事業や取組み

研究や冒険なら、それは素晴らしいことだ。

医療とは患者の人生の質をあげること

「心救われる医療を求めて」

そう仰っていた。

体だけ救うのではなく心を救う。

その人がその人らしく生きられる。

命尽きるときに「生きててよかった」

そう思えるような、そんな医療。

人生は後半がよければいいものになる

逆は難しい、つまり前半よくても

後半がよくなければ、それは辛い。

前半が悪くても、後半がよければ

悪かった前半を肯定してくれる。

先憂後楽、ではないがだからこそ

後半に差し掛かる前に

中盤の30~50代で後半を楽しめるための

準備をしておく必要がある。

そこをなんとなく過ごしたツケは

必ずや後半にやってくる、そう思う。

人を助けたいという想いほどにサステナブルなものはない

人が考え出した仕組みが

本当にサステナブルなものになるのか。

それよりも本来的に、本能的に

人間が持っているもののほうが

よっぽどサステナブルなのではないか。

実際に国のお偉いさんたちが考え出した

サステナブルなプロジェクトについて

ずっと続いているものはどれだけあるだろう。

自分たちは相対化のなかで生きている

豊かになりすぎて自分が恵まれていることに

気づけない。

そのなかで病んでしまう。

吉岡さんは講演のあとに言う。

現場にきてほしい、

一度来てみてほしい、と。

現場、現実を体験する。

それ以上は、どこにもない。

SDGsが子どもの教育に組み込まれて

それが前提の世の中になっていく。

大人はそれについていけるだろうか。

ついていくんじゃない。

自分たちが、つくっていくんだ。

#講演 #ジャパンハート #命を救う

#医療 #ミャンマー #使命 #吉岡秀人

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