家の棚 #4 『トレンドカラーを楽しむ』
部屋の中に「彩り」をとりいれているか。
シンプルということばが行きすぎて
「モノトーン(白黒)」な空間づくりになっていないか。
もちろんモノトーンコーデを否定はしない。
けれども色には人の心をあたためてくれたり
時には落ち着かせてくれたり
創造力を掻き立ててくれたり
たくさんの効果があって…
感じ方に個々の差はあるにしろ
いろいろ経験して、楽しむことをおすすめしたい。
自分のライフスタイルに合うカラーを
つかめている人とつかめていない人では
家という長い時間を過ごすであろう空間を
快適なものにできるかどうか、大きな差が出る。
空間を自分に合わせて編集する
それは時間を最適化する、そして
人生を豊かにしてくれる。
2021年トレンドカラー
panton color of the year 2021
毎年パントン社が発表しているトレンドカラー
今年はこの2つだ。
「illuminating」&「ultimate gray」
名前がかっこよすぎる。
イルミネイティングは、生き生きとした輝きを放つ明るく陽気なイエロー。
アルティメット・グレイは、永続的な基盤をもたらす強固な信頼を象徴する色で、落ち着きや安定、回復への思いを促す。
2色を組み合わせることで、実用的でありながら暖かみがある楽観的なカラーコンビネーションを生み出し、不屈の精神に支えられたポジティブなメッセージを表現するという。
(fashionsnap.comより引用)
ちなみにいつも2色選ばれているわけではない。
昨年はClassc blue、一昨年はLiving coralの1色のみだった。
Q1.どこにとりいれるか?
まず自分の部屋のどこに取り入れるか。
この点で悩む人は多いはず。
というのもトレンドカラーというだけあって
どんどん変わっていくから、
今のトレンド感をつかんでいても
来年、再来年になったら「えっ、古くない?」
みたいになってしまう可能性があるから。
それはそうなんだけど、そもそもトレンドカラーを
意識している人なんてそんなにいないから大丈夫。
むしろ発表からかなり時間が経ってから
世の中のいわゆる流行になっていく。
ただここで考えておかないと後悔することは
「変えにくい場所、ものは避ける」
ということ。
①上の写真みたいな壁、壁紙
(このおっさんおしゃれだな)
②ソファ、カーテンみたいな面積の大きな家具
では、どこに取り入れるか。
「低コストで変えられる場所、もの」
がぼくのおすすめである。
①クッション、スツール、アート
②照明(ペンダントランプ)
③面積の小さな壁(塗装、壁紙)
ことばでは説明しにくいから少し写真を集めた。
Q2.具体的にどうしたらいい?①
ソファのグレーをベースに
クッションにイエローを取り入れている。
無地のものだけでなく柄ものを混ぜている点が
ポイントである。
またブラックを取り入れるのを怖れる人がいるが
ナチャラルで明るい空間づくりをしたい人ほど
実はスパイス的にブラックを使うことをすすめる。
そうすることで明るいトーンのものばかりで
統一感はあるけど…
どこかぼやっとしてしまっている空間に
メリハリというラインが引かれる。
Q3.具体的にどうしたらいい?②
「カラーのレイアウト」
どの位置にどれくらいのボリューム感で
カラーを配置するか。
ただイエローのものを置いたらいいのではない、
ということだ。(このあたりが面倒くさい)
ぼくが強調したいのは
アクセントカラーを配置する「高さ」
写真のように
高い位置→アート
中くらい→クッション、ひざ掛け
低い位置→1Pソファ
この低い位置の1Pソファについては
「部屋の入口から見たときの位置」である。
このあたりのバランスはある程度は
理論的なものであるけど
やっぱり極めると理論的なものでは
説明できないようなものもある。
けれども一般的なレベルで「きれいに見える」
と思える空間づくりなら高中低の位置に
偏りなくアクセントカラーを配置する
それくらいの解釈でいいと考えている。
Q4.賃貸住宅に落とし込むとこうなる
これが我が家の現状(おもちゃの散らかり具合は勘弁)
ソファとラグにグレー
クッション、子ども用のチェアにイエロー
ちなみにぼくはクッションカバーとアートを
入れ替えることでカラーを楽しんでいる。
−−−−−−−−−−−−−−
次回予告
『インテリアグリーンを楽しむ』
サポート頂いた分は全て書籍代として本屋さんに還元します!